出雲市、デジタル通貨導入へ…市長「市民・加盟店・行政がウィンウィンウィンになる取り組み」
島根県出雲市は2025年2月、デジタル地域通貨事業を始める予定だ。利用者はスマートフォンの専用アプリで銀行口座やクレジットカードから現金をチャージし、市内の加盟店舗で利用できる。地元での資金循環を促し、地域を活性化させるのが狙いだ。 【イメージ図】出雲市のデジタル地域通貨のアプリのイメージ（島根県出雲市提供）
市商工振興課などによると、山陰合同銀行が調査研究機関「三菱総合研究所」などと構築したシステムを使う。利用者は専用アプリを立ち上げ、店のQRコードを読み取って決済する。決済手数料を大手のシステムより安価な1・2～1・3％とすることで、店側にもメリットがある。今年度中に利用者1万人、加盟400店舗を目標とする。
また、買い物だけでなく、市が定める地域課題の解決に向けたボランティア活動にもポイントを与える予定。保有ポイントで行政の施策応援に寄付することも可能とし、「利用するほど出雲がよくなる地域通貨」を目指す。
さらに、観光客にも使ってもらうことで「外貨」を獲得し、継続的な来訪や交流人口の拡大につなげる。
飯塚俊之市長は9月の定例記者会見で「市民と加盟店、行政が『Win Win Win（ウィンウィンウィン）』になる取り組みを進め、地域経済の活性化につなげたい」と話した。
読売新聞
