祖母の遺品整理中に「500円札」や「2000円札」を発見。今もそのまま使えるのでしょうか?
遺品整理の際に、古いお金が出てきた場合「今でも使えるのか?」と疑問に感じることもあるでしょう。 特に、500円は現在のものだと硬貨ですが昔は紙幣だったため、500円札が出てくると「今は使えない」と思ってしまう人もいるかもしれません。 本記事では「古いお金は今でもそのまま使えるのか?」ということについて、また、遺品整理でお金が出てきたときに知っておきたい注意点も含めてご紹介します。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの?
古いお金は今でも使えるのか?
令和6年7月に新紙幣の発行が開始されたこともあり「古いお金はいつまで使えるのか?」と疑問に感じている人も多いかもしれません。 財務省によると、明治18年に発行された旧壱円券を始め、現在発行されていないお金で、現在でも使用できるものもあるということです。日本銀行法第46条第2項でも、日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用するとされています。 今回の事例では「祖母の遺品整理で500円札や2000円札を発見した」ということですが、2000円札については平成12年に発行が開始され、現在も発行が続いているので問題なく使えることが分かります。 独立行政法人国立印刷局によれば、500円札は、昭和26年に発行された「B五百円券」と昭和44年に発行された「C五百円券」があり、いずれも現在でも利用可能なので、確認してみるとよいでしょう。
500円札は銀行で現在のお金に交換してもらえる?
500円札は現在でも使用することは可能ですが、昭和26年に発行された「B五百円券」は昭和46年1月4日に、昭和44年に発行された「C五百円券」は平成6年4月1日に発行が停止されています。 現在は流通していないため、実際に買い物に使用しようとするとお店によっては受け取ってもらえない場合もあるかもしれません。 そのため、現在のお金に交換しておいた方がよいでしょう。日本銀行札幌支店によると、日本銀行の窓口では、現在発行されていないが有効なお金について、新しいお金との引き換えに対応しています。遺品整理で見つかった500円札を使う場合は、日本銀行の窓口に持っていき、新しいお金と交換してもらいましょう。