「別に悔いはない」柏FW細谷真大はなぜ倒れない決断をしたのか? 後ろからのタックルにも「決められると思って耐えました」
「倒れたらドグソだったと思いますけど…」
[天皇杯決勝]川崎 0(8PK7)0 柏/12月9日/国立競技場 なぜ倒れない決断をしたのか――。 【動画】相手DFのチャージにも倒れない細谷真大 柏レイソルは12月9日、天皇杯決勝で川崎フロンターレと対戦し、0-0で突入したPK戦の末に敗戦。2012年以来11大会ぶりの優勝とはならなかった。 柏は立ち上がりから主導権を握り、再三にわたってチャンスを迎えた。69分にはビッグチャンス。マテウス・サヴィオが自陣から大きく蹴り出したボールが前線に流れると、これに細谷真大が反応した。 相手の最終ラインの裏に抜け出すと、川崎CBの大南拓磨が後ろから激しくチャージ。しかし細谷は倒れず、力強く持ち運んだが、最後のボールタッチが大きくなってGKチョン・ソンリョンにキャッチされてしまい、決定機をモノにできなかった。 このシーンでは、大南のタックルは後ろからで、細谷は明らかに1人抜け出していたため、倒されていれば決定的な得点機会の阻止で、大南にレッドカードが提示される可能性もあった。 だが細谷は倒れなかった。試合後、本人に訊くと「倒れたらドグソだったと思いますけど、グッとこらえたら1対1になれるという状態だったので、自分自身も取られる気は全くなかったので、別に悔いはないですね」と力強い言葉が返ってきた。 細谷は続けて、「(ゴールを)決められると思って(倒れるのを)耐えました。でもやっぱりそこをプロに入って、しっかり判断しないといけない場面は必ずくると思うので、自分自身も今後に向けて、今日出たその課題と向き合っていきたいと思います」と改善を誓った。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)