日本とカナダでこんなに違う「賃貸住宅」。家賃に含まれているものが多数
●4:家具のあり・なしの選択肢がある
カナダの賃貸市場では、家具なしの物件が主流ですが、まれに家具つきのものもあります。おもに短期滞在者や外国人向けですが、ふつうの家でも家主の事情で家具がついていることがあります。 私がカナダで入居した最初の3軒は家具つきのシェアハウスでした。当時、学生だったので家具つきでよかったのですが、長期で住むときは家具がないほうが便利です。家具つきだと自分が好きなインテリアにできませんから。
●5:大型家電は装備されている
カナダの賃貸物件には、冷蔵庫や、洗濯機/衣類乾燥機、ストーブ(オーブンとコンロが合体した家電)はついています。そのため、私はこうした大型家電を自分で買ったことは一度もありません。新しい家ならディッシュウォッシャー(食洗機)もついていることが多いです。 共同住宅では、部屋の中ではない別のところにテナントが共同で使う洗濯機と衣類乾燥機が置かれていることもあります。 私の知人は毎回、1.5ドル払って洗濯機を使っています(現在、1カナダドルは107円ぐらい)。衣類乾燥機も同じ値段なので、洗濯するごとに3ドル必要なわけです。 私がカナダに来た1996年は、クラスメートが洗濯機を1回使うのに25セント必要だと言っていたので、かなりの値上がりです。
●6:入居時に「クレジットスコア」が重要視される
物件を見つけて入居を申し込むと、家主がその人が信用できるかどうか確認するために、通常、前の家主とその前の家主のリファレンスを取り、その人がちゃんと家賃を払う信用できる人か確認します。これは普通、電話で行われます。 また、その人が信用できるかどうか見極めるために「クレジットスコア」を聞かれます。クレジットスコアは、個人の信用度を示す数値。クレジットカードの利用履歴やローンなどの返済状況に基づいて算出されますが、家を借りたり、ローンを申請したりするときに非常に重要視されます。 カナダで生まれた大人なら、カードを使いすぎず、返済をちゃんとしていれば、いいスコアを取れます。ですが、外国から来たばかりの人は、そもそもスコアがないので、何か月分かの家賃を前払いしたり、資産があることを証明したりする必要があります。