漁師も“働き方改革”……常識一変「完全受注漁」とは 売り上げ2倍、労働時間は半減 「町おこし」でも収入アップ目指す
■地魚の黒鯛で「ご当地メニュー」を
そして富永さんが新たに始めたのが、町おこしです。観光協会や飲食店の経営者らが集まった会合で、「玉野に来て黒鯛食べようって、もっていけるんじゃないかな」と提案。おむすび店の経営者は「(黒鯛を)食べないから。知らないんですよ」と言いました。 富永さんが目を付けたのは、鮮度が落ちるのが早く、地元でもあまり食べられてこなかった地魚の黒鯛です。飲食店などでご当地メニューとして売り出そうとしています。 会合で「よくとれる魚に付加価値がついた方が、漁師さんの収入に直結すると思う」と訴えた富永さん。町を盛り上げ、さらに漁師の収入アップも目指す取り組みは、これからも続きます。
■カフカさん「これぞ素敵な働き方改革」
藤井貴彦キャスター 「富永さんは完全受注漁を始めてから効率よく働けるようになり、家族との時間も増えたということです」 シシド・カフカさん(ミュージシャン・『news zero』木曜パートナー) 「フードロスの減少にもつながりますし、これぞ素敵な働き方改革だなと感じました」 「時間にも体力にも余裕ができることによって、新たな夢を抱けて、『地元にとって』や他の漁師の方々の働き方にまで考えが及んでいく。こうした取り組みが、新たな動きにつながっていくのだなと思いました」 (6月6日『news zero』より)