台風10号 静岡県内は西部を中心に大雨 観光地にも影響が まだ接近前なのに…
静岡県内は大気の不安定な状態が続き、台風10号の接近前から県西部を中心に大雨となっています。浜松市天竜区では住宅付近で土砂崩れも確認されています。 ●梅田航平記者: 「長引く雨の影響で、浜松市天竜区の山間にあるこちらでは、土砂崩れの被害が起きてしまっています」 降り続いた雨の影響で土砂崩れが発生したのは、浜松市天竜区渡ケ島(わたがしま)。崩落したのは、幅およそ40メートル、高さ30メートルほどで、一部の住宅に土砂が流れ込みましたが、けが人はいませんでした。 ●近隣住民: 「すごい音がした。ひどかったね、木が隣の家へ倒れていたし、怖かった」 市は今後の大雨でさらなる土砂崩れが起きる可能性があるとして、周辺の4世帯7人を対象に避難指示を出しています。 ●近隣住民: 「まだ2日くらい怖いので、避難しようと思っている。もう80歳を過ぎているから、おっかなくて、やたら震えている」 「非常に強い」台風10号は奄美(あまみ)地方の東の海上を非常にゆっくりとしたスピードで進んでいて、 29日には九州に接近・上陸する恐れがあります。 列島を縦断する見通しが強まってきた、台風10号。気象庁は26日午前にかけて、静岡県に線状降水帯予測情報を発表し、災害リスクが高まる可能性があると注意を呼びかけました。 ●古賀りなアナウンサー: 「浜松市中央区の入野共同センターに来ています。浜松市の一部で避難指示が出されていることに伴い、こちらは緊急安全場所として開放されています」 浜松市では最大4万2090世帯11万8605人を対象に、一時、避難指示が出されました。 台風接近前にも関わらず、様々な影響が…。 ●静岡駅員: 「いつ来るのか全くわからないので入場の規制はしてないので(改札内に)入ることはできるんですけど」 東海道新幹線は浜松-豊橋間で降り続いた雨が規制値に達したため、午前8時ごろから上下線で運転見合わせに。 ●車内アナウンス: 「浜松から豊橋駅間で非常に激しい雨が降り続いているため運転を見合わせております」 駅員も慌ただしく対応に追われていました。 ●静岡市民(30代と60代の2人組): Q.今日は何のご予定? 「(男性音楽グループ)超特急のライブ。新幹線で指定席を予約していたんですけど動かないので。グッズの受け取りが午後3時半からなので、それまでに着くようにしたい」 1時間余りで運転再開となりましたが、ダイヤに大幅な乱れが出ました。 ●三島市民 40代 「台風が来ているのである程度は予想はしていたけれど、今日は大丈夫かなって思ったんですが、ダメでした」 JR東海は台風10号に伴う大雨や暴風によって、「30日から31日にかけての一定期間」、計画運休の可能性があるとしています。