なでしこジャパン、世界一を唯一知る熊谷紗希への厚い信頼。佐々木委員長「キャプテンとして逸材」「自分にも厳しく…」
なでしこジャパン(日本女子代表)を率いる池田太監督と日本サッカー協会(JFA)女子委員長の佐々木則夫氏が、DF熊谷紗希への信頼を語った。 【一覧】なでしこジャパン、パリ五輪招集メンバー18名発表! JFAは14日にパリ五輪本大会の招集メンバー発表会見を開催。登録メンバー18名とバックアップメンバー4名の計22名が発表されたほか、会見に登壇した池田監督と佐々木委員長が質疑に応じた。 今回の招集選手では、佐々木委員長がなでしこの指揮官を務めた2011年にワールドカップ(W杯)制覇メンバーとなった熊谷が、唯一当時を知る選手に。また、五輪では2012年大会、2021年大会に続いて3度目の出場となる。 チームの主将を「お願いしようと思っています」とも語った熊谷について、池田監督は厚い信頼を寄せた。 「熊谷選手に期待していることは、キャプテンとしてもそうですし、選手としてもですが、やはり彼女の経験がこのチームの大きな財産だと思いますし、この五輪で色んな想定外のことが起きた時に色々な対応をしてもらえます。若い選手、年齢関係なくフラットにコミュニケーションをとり、チームを引っ張っていってもらえればと思います」 一方の佐々木氏にとっては、熊谷は自身が見出して重用してきた存在でもある。同氏は、プロ入り前のエピソードを感慨深げに語った。 「熊谷紗希選手は、15歳の時に初めてのJFAの女子のナショナルトレセンのU-15を開始して、その時に出会って、非常に『元気な子だなあ』と思いながら『どこの高校に入るの? 』と聞いたら『常盤木(学園高校)です』と。本当にすくすくと伸びて、その中でも代表を早く感じさせてあげた状況からU-20の代表のキャプテンをやり、その後にA代表のなでしこジャパンへ。本当に見た目通り、イメージ通り、自分にも厳しく周りもしっかりとさせる、非常に資質的にはキャプテンとして逸材だなと。それが本当にここまで、海外等も経験しながら進んで、よくやってくれたなという思いがあります。僕自身も今回選ばれたことを、個人的にも嬉しく思います。僕はあまり選択権が無かったので(笑)」 若いチームの中で、ピッチ内外で大きな期待を受ける熊谷。2011年W杯での優勝、2012年ロンドン五輪での銀メダルを知る33歳DFは、パリの地でもチームを支えてくれそうだ。