ミシュランキーが旅を変える。旅の目的地は泊まりたいホテル!
ミシュランキーを1つ得たパリの22軒の中のひとつ、スパ・ホテルのChâteau des Fleurs(シャトー・デ・フルール/19, rue Vernet 75008 Paris)。
3キーホテルはフランス国内で24軒とぐっと少なくなるが、パリは1/3以上を占める9軒である。シュヴァル・ブラン・パリ、フォーシーズンズホテル・ジョルジュサンク、リッツ パリなど、1区と8区のホテルのなかに16区のセント ジェームス パリが混じっている。ここには1つ星レストランのBellefeuilleがあり、最近新しくグレゴリー・ガリンベイをシェフに、コリーヌ・ドゥサンをシェフ・パティシエールに迎えたという話題がある。ブーローニュの森に近い16区とパリの中心部から離れているホテルだが、素晴らしい広い敷地。かつての個人邸宅がホテルとなり、5000平米もある緑あふれる庭に立っている。シャクナゲやクレマチスなどが咲き誇る中を散歩!というパリらしからぬ、のどかな時間が過ごせる。まさにホテルそのものが旅の目的地となり、格別な滞在ができる。パリに行ったらセント ジェームス パリに泊まるというのではなく、セント ジェームス パリに泊まりたいからパリに行くというように、ミシュランキーは新しい旅の方法へと人々を導くのだ。
パリからどこかフランス国内を旅したい、と思ったら、これからは土地名ではなく泊まりたいホテルで行き先を決めてみよう。3つに限らず、1つでも2つでもミシュランキーを得たホテルなら試す価値はある。たとえば1つ鍵ホテルの中のDomaine de Primard(ドメーヌ・ドゥ・プリマール)。ここはかつてカトリーヌ・ドヌーヴのカントリーハウスで、彼女が週末やオフタイムを過ごす場所だった。それゆえにパリから車で1時間30分、サン・ラザール駅から列車で約2時間とさほど遠くない。緑に囲まれた18世紀の瀟洒な建物でのんびりと過ごす姿を想像してみては? 2ツ鍵ホテルなら、海辺町のおいしいホテルであるChâteau Richeux-Les Maisons de Bricourt(シャトー・リシュー レ・メゾン・ドゥ・ブリクール)はどうだろうか。3つ鍵ホテルなら、プロヴァンス地方のワイン畑とコンテンポラリーアートに囲まれたVilla La Coste(ヴィラ・ラ・コスト)。これらのようにメディアが取り上げることの多いホテルを選ぶのもいいし、ミシュランキーを得たホテルのリストを眺め、サイトでチェックして発見するのも良い。泊まりたいホテルが見つかったら、さあ旅に出よう!! Michelin www.michelin.com @michelinnews
editing: Mariko Omura