軽井沢、美しい紅葉とともに巡りたい美術館 3選
都心からアクセスしやすく、自然が豊かな人気リゾート地・軽井沢には、アートや名建築に触れられるさまざまなスポットがある。紅葉に合わせて出掛けたい、軽井沢のおすすめ美術館を厳選紹介。
リヒター・ラウム
2023年7月に新しくオープン。現代アートの巨匠ゲルハルト・リヒターの作品を常設展示しているだけでなく、ドイツのケルンにあるリヒター・アトリエを再現した空間にも注目が集まるミュージアム。建物のスケールは実際のアトリエの3分の2。間取りには一部実際のアトリエと異なる部分があるが、部屋の構成や内装、窓の大きさやデザインをほぼ忠実に再現されており、実際のアトリエの雰囲気が感じられるようになっている。
メインの部屋の中央には、リヒターのアトリエと同じように大きなガラス作品が置かれ、その周りにアブストラクト・ペインティングやストリップなどの代表的な作品が展示されている。
建物内部だけではなく中庭には屋外彫刻作品も。「ストリップ・スカルプチャー・カルイザワ」は、その名の通り、この軽井沢の地のために制作された、世界初の屋外彫刻作品。高さ約5mの縦に連なる色彩の帯とそれを覆うガラスに樹々や空や雲が映り込み、時間帯や季節によって異なる表情を楽しめる。 リヒター・ラウム 住所/長野県軽井沢町軽井沢1323-1475 ※オンラインによる事前予約制
軽井沢千住博美術館
世界的に活躍する日本画家、千住博の作品が楽しめる美術館。印象的な建物の設計を手掛けたのは妹島和世氏とのユニットSANAAにて建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した建築家・西沢立衛。やわらかな曲線を描くガラス窓で構成された自然光で満たされた開放感あふれる建築と外の緑が一体となり、まるで森の中を散策するようにアートを鑑賞できるミュージアムだ。
館内に4カ所ある迫力あるガラスの吹き抜け。床面は地面の起伏をそのまま生かし緩やかに傾斜し、軽井沢の環境に寄り添うよう設計されている。
2023年12月25日までは、「浅間山~Message from the earth~」と題し、軽井沢の自然を形成する象徴の一つとしての浅間山をテーマにした新作「浅間山」を世界初公開で展示。