小池知事定例会見3月24日(全文1)ホームページを都民ファーストに改善
東京都の小池百合子知事が24日午後2時から定例会見を行った。 豊洲市場移転問題をめぐって、19日の専門家会議では地下水の再調査結果が公表され、最大で環境基準値100倍のベンゼンが検出された。また都議会の百条委員会では19日に浜渦元副知事、20日に石原元知事らの証人喚問が行われた。今後、小池知事が豊洲移転についてどう判断してくか注目されている。 【中継録画】小池都知事が午後2時から定例会見 豊洲移転判断への言及は
豊洲市場問題について
産経新聞:ただ今から小池知事の定例記者会見を始めます。それでは知事、よろしくお願いします。 小池:はい。今日は冒頭何本かご報告がございます。一番最初のご報告といいましょうか、先ほど、甲子園の野球、高校野球で早実が延長10回で、きのういらした高知県の明徳義塾に5対4で、まず1回戦勝ち上がったというのが今日の冒頭のニュースでございます。日大三高は惜しかったんですけれども、しっかり見させていただいて、応援をしてまいりました。まずは良かったと思います。それから何本かあるうちのトップで、まず市場移転に関して私のほうから発言をさせていただきます。 去年の11月に皆さま方にもロードマップというのをお知らせしたかと思いますが、これに沿って9回目のモニタリングを経て、そしてまたそれに対しての採水の疑念等も、これあり、もう一度クロスチェックをかけて、その数値が暫定から確定値に変わったということで、これらの課題を、1つ1つステップを踏んできたということでございます。 で、専門家会議、市場問題プロジェクトチーム、それぞれ検証も続けていただいているわけでありますけれども、例えば豊洲市場における安全・安心の確保、それから事業の継続性の問題などいくつかの課題がございます。そこで、私がよく申し上げる総合的な判断に着実につなげていくために本部を立ち上げたいと考えております。それは専任の副知事をトップといたしまして、庁内での検討をするための組織でございます。仮称でございますけれども、〓市場の在り方戦略本部 00:04:31〓と名付けていきたいと思います。そして専任の副知事を置きまして、それは中西副知事に当たっていただく考えでございます。メンバーでございますけれども、中央卸売市場だけでなくて、関係する、例えば官房の3局、政策企画、総務局、財務局、それから、ほか関係する局にもそのテーマに応じて加わってもらうということでございます。 じゃあそこで何をするのかっていうことでございますが、まず都民の理解と納得を得るための情報等々のもう一度の集約。それから豊洲そして築地市場の課題、それぞれ出てまいりました。これらについての整理。それから市場の将来的な在り方がどうあるべきなのかということで、これは市場全体でございますね。豊洲、築地のみならず全体的な形で市場がどうやって今後、うまく回っていくのかどうかと。物流が大きく変わっている中でどうあるべきなのかということで、まさしく戦略の部分が大きいと思いますので、市場の在り方戦略本部ということを立ち上げたいと思います。 また業界団体、消費者団体、生産者団体、物流業界、経営者などに対して集中的にヒアリングを実施してまいります。このヒアリングには私も要所、要所で出席をしたいと考えております。業界団体といっても、いつも、専門家会議の中にもいろんな方もおられますけれども、むしろ1つ1つ丁寧に、しっかり声を聞いていきたいというふうに考えております。中にはああいう大きな会議のときには声も出せないような方々もおられますので、そういった声も丁寧に拾っていく。そしてできるだけ見える化していく、そういった形で進めたいと思っております。 で、戦略本部でございますが、集中的に活動することといたしておりまして、これまでの専門家会議、市場問題PTでの議論に加えて今申し上げたような、このテーマをしっかりと総合的に集めた上で、そして1つ1つプロセスを正しく踏んで、しかるべきときに総合的な判断を下していきたいということでございます。物流環境が激変しておりますので、今も申し上げましたように、A地点からB地点へ、もしくはAなのかBなのかといった、その点の発想だけではなくて、今、ここだからこそ広い目で、そして鳥の目になって、全体を見つめていきたい。そして都民の信頼とそして納得を得る方向をしっかりと模索したいと思っております。これが1点目であります。