蘇州市・日本人親子ら死傷事件 中国当局が男を殺人などの罪で起訴
今年6月、中国・江蘇省の蘇州市内で日本人の親子らが男に切り付けられ死傷した事件で、中国当局は男を殺人などの罪で起訴していたことがわかりました。 江蘇省の蘇州市内で今年6月、日本人学校のスクールバスを出迎えていた親子らが男に刃物で切り付けられた事件では、バスの案内係をしていた胡友平さん(当時54)が男を阻止しようとして刺され、死亡しました。 中国当局は当時52歳の中国人の男を拘束していましたが、日中関係筋によりますと、男は27日までに殺人と殺人未遂の罪で起訴されたということです。 一方、中国側は詳しい犯行動機や事件の背景については明らかにしていないということです。 中国では、今年9月にも深センで日本人の男子児童が男に刺され死亡する事件が発生しています。 10月には外務省の岩本桂一領事局長が中国外務省の副部長らと会談し、両事件の事実の解明や在留邦人の保護などを申し入れていて、その際、中国側からは適切なタイミングで事件の内容を説明するとの発言があったということです。