【酷暑を乗り切るカレー3】アパレル店主とイタリアンシェフが生み出す多彩なメニュー 京丹後市ザ・スパイス カンパニー
今年の夏も猛烈な暑さの予感。スパイスたっぷりのカレーを食べて備えましょう。植物の果実や種、皮などを加工したスパイスは体の不調を改善する効果も。刺激的な香りが食欲を刺激してくれます。兵庫県北部・京都府北部でおすすめのお店を紹介。3回目は、京都府京丹後市の「ザ・スパイス カンパニー」。(タウンタウン編集室)
独自のセンスで生み出す多彩なカレーを旧料理旅館でいただく
大阪でアパレル店を営んでいた柴田琢磨さんとイタリアンシュフの奥田真人さんが故郷で開いたスパイスカレー専門店。何十種類もあるスパイスと食材の組み合わせは無限大。その奥深さに魅了された二人が、洋服をコーディネートするように楽しみながら多彩なカレーを生み出す。 カレーは定番のチキンと月替わりの3種類を用意する。6月は乳製品を加えた甘口の「バターポーク」、ハーブの一種・フェンネルや甘い香りのフェネグリークなどのスパイスと合わせてスッキリ仕上げた「フィッシュカレー」、山椒を粒のまま残した痺れる辛さの「麻婆豆腐キーマ」。1種類でも複数をあいがけにしてもよし。トッピングも自由に選べる。 おすすめは4種類のあいがけに、店のトッピング(ガイヤーン〈タイ風焼き鳥〉、ガーリックシュリンプ、半熟卵、チーズ)を全部乗せる『THE SPICE SPECIAL』。一匙ずつ食べ比べるとそれぞれのカレーの個性が際立ち、食べ進むうちに混ざり合い重層的になっていく味の変化もまた面白い。 奥田さんがイタリアンの手法も使い毎回手作りしている「カチュンバル」(副菜)が、カレーにさらに食感や風味のアクセントを加える。
店は柴田さんの祖父母が営んでいた料理旅館「旧浜茶屋」をリノベーションした。大正時代の趣を残す建物と刺激的なスパイスカレーの組み合わせも珍しく、ほかでは味わえない空間を作り出している。
【ザ・スパイス カンパニー】
住所/京都府京丹後市久美浜町3179 電話/050-1176-2708 営業/11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~20:00(L.O.19:30) 土・日曜・祝日 11:00~20:00(L.O.19:30) 休み/木曜日