最近、チャイルドシートが「身長150cm未満」は着用が必要になったと聞きました。小5の息子は145cmなので、未着用だと「罰金」になるでしょうか?
最近、「チャイルドシートの着用義務が身長150センチメートル未満に変更された」という話を耳にした人もいるかもしれません。しかし、実際にはこれは法律で義務化されたわけではなく、あくまで推奨にとどまっています。 本記事では、チャイルドシートの目的や義務内容、罰金や違反点数などについて解説します。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
チャイルドシートの目的と日本での義務
チャイルドシートは、車の中で子どもを事故の衝撃から守るための安全装置です。小さな体はシートベルトだけでは十分に保護されず、事故時に大きなけがを負うかもしれません。 そのため、日本では6歳未満の子どもに対してチャイルドシートの使用が法律で義務付けられています。 この義務を怠ると、運転者には違反点数1点が加算されます。ただし、罰金や反則金は科されません。
「身長150センチメートル未満」のルールは義務ではなく推奨
「身長150センチメートル未満の子どもはチャイルドシートを着用する必要がある」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは法律による義務ではありません。 JAFによると、道路交通法上では6歳未満の子どもにチャイルドシートの着用義務があるものの、6歳以上であっても子どもの体格によってはシートベルトが十分な効果を発揮できないとしています。 そして、車内の子どもの安全をさらに高めるため、チャイルドシートやジュニアシートの使用目安を最近「身長150センチメートル未満」に変更しました。 つまり、本記事のように小学5年生で身長が145センチメートルの子どもの場合、チャイルドシートは着用が推奨されるものの、罰則の対象ではないということです。
チャイルドシートを着用しない危険性
法律的な罰則がないからといって、チャイルドシートの重要性を軽視するのは危険です。 警視庁によると、チャイルドシートを適切に使用していない場合、チャイルドシートを適切に使っている場合と比べて、自動車同乗中の事故による致死率が4.2倍になります。 なお、チャイルドシートを使用していても、車両への取付け固定が不十分であったり、正しく座らせなかったりする場合には、交通事故時にチャイルドシートがシートベルトから分離したり、幼児がチャイルドシートから飛び出してしたりして、チャイルドシート本来の機能が発揮できないことがあります。 子どもの命を守るため、チャイルドシートは適切に使用しましょう。
【関連記事】
- ◆ハンズフリーで通話しながら運転する人をよく見かけます。通話なら違反ではないのでしょうか?
- ◆車に「駐禁シール」が貼られたので、出頭して違反切符を切られた! 友人に「出頭しないと加算されないのに」と言われたけど、反則点数が加算されない場合もあるの? 2つの対応を詳しく解説
- ◆車は「5年おき」に買い替えるのがお得? 10年乗る人とは「400万円」の差に!? メリットについても解説
- ◆新車700万円のトヨタ「アル・ヴェル」が街中をバンバン走っている謎。みんなそんなに「高年収」なの? よく見かける理由について検証
- ◆レンタカーの「禁煙車」で喫煙して「賠償金」の支払いを求められています…少しだけだったのですが、本当に支払わなきゃいけませんか?