阪神JFの勝ち時計ベスト3 昨年の2歳女王が1位に輝く
今年は京都競馬場で12月8日(日)に行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝・GI・芝1600m)。関西地区の3歳(現2歳)チャンピオン決定戦として創設された阪神3歳ステークスを前身とする。その後、91年に牝馬限定戦に変更され、阪神3歳牝馬ステークスに改称。01年に馬齢表記が国際基準に改められたことにともない、現在のレース名となった。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。 【写真】アスコリピチェーノこれまでの軌跡 ※いずれも阪神1600mでの開催 ■1位 1分32秒6 2023年 アスコリピチェーノ 新馬戦は11番手から鋭い決め手を発揮して、2馬身半差の圧勝を飾る。続く新潟2歳Sは先行5番手から押し切る内容で、牡馬相手に初タイトルをつかんだ。阪神JFでは上位が拮抗する中で3番人気に支持され、道中は中団馬群の8番手あたりを追走。直線は馬場の中央に持ち出されると鋭い末脚を見せ、内に切れ込んだステレンボッシュ、外から追い込んできたコラソンビートとの追い比べを制して、無傷で2歳女王の座を射止めた。 ■2位 1分32秒7 2019年 レシステンシア デビュー戦を快勝すると、続くファンタジーSでは6番人気の伏兵評価を覆して重賞初制覇。だが、阪神JFでは重賞勝ち馬ながら4番人気で単勝11.2倍の評価にとどまり、アルテミスS覇者のリアアメリアが単勝1.8倍の圧倒的支持を集めた。レースは好スタートを切ったレシステンシアがそのまま引っ張り、直線でも変わらず手応えよく先頭。余力十分に抜け出すと、最後は5馬身差を付ける圧勝劇で、世代女王の座に輝いた。 ■3位 1分33秒1 2022年 リバティアイランド 2020年 ソダシ 2006年 ウオッカ 3位は3頭いる。いずれも後々まで活躍した名牝ばかり。ウオッカは翌年の日本ダービーで64年ぶりの牝馬Vを達成。古馬になってからも安田記念や天皇賞(秋)、ジャパンCなど牡馬相手にビッグタイトルをつかんだ。ソダシは“白毛の女王”との愛称で親しまれ、白毛馬初のGI制覇やクラシック勝ち。22年のフェブラリーSでは3着と、ダートにも高い適性を見せた。リバティアイランドは23年の三冠牝馬。今秋の天皇賞(秋)では大敗を喫したが、今週末の香港Cで巻き返しが期待される。 今年の阪神JFは京都で開催される。新馬、アルテミスSを連勝しているブラウンラチェットを中心に、萩Sを逃げ切ったテリオスララが参戦。さらにアメリカから、BCジュベナイルフィリーズターフ(米G1)で2着に入ったメイデイレディ(May Day Ready)が来日。混戦模様の中で、2歳女王に輝くのはどの馬か。発走予定日時は8日(日)の15時40分だ。