「ボストンは最小限の価値しか得られない」トレードの可能性が燻ぶる吉田正尚 右肩手術により残留濃厚と米メディアが見解
レッドソックスの吉田正尚が、今月3日に右肩関節唇の修復手術を受けていたと、球団が10月16日に発表した。今季吉田は左手親指を痛めた影響から欠場も続いた、不本意なシーズンを送った。トレード移籍の噂も囁かれてきたものの、今回の手術が去就に影響を及ぼす可能性があると現地メディアが報じている。 【動画】吉田正尚、内角高めの直球を粉砕! 本拠地熱狂の確信弾 米スポーツサイト『FANSIDED』は17日、吉田の特集記事を配信しており、その中で「手術は数日前から可能性が示されていたため突然のニュースではなかったが、ボストンの計画に影響を与える可能性があり、ヨシダがもう1シーズン残るかもしれない」と伝えた。 同メディアは、吉田の肩の状態について、「今年の春から問題に苦しんでいた」と明かすとともに「今シーズンは左手の親指の捻挫も経験し37試合を欠場した。この怪我によって心身ともに苦しいシーズンとなったが、健康な状態であれば打席で強力な存在となることは証明されている」とポテンシャルを評価。 その上で、「新人シーズンで素晴らしい活躍を見せ、2024年も大きな期待が寄せられていた。しかし、怪我や出場機会の制限により、その期待に完全に応えることはできなかった」と今季を振り返っており、「31歳の彼はシーズンを通じて打率.280、出塁率.349、長打率.415という成績を残し、10本塁打、56打点、2盗塁を記録したが、さらなる活躍が求められる状況である」と評している。 また、今季は外野守備の機会もほとんど与えられなかったと指摘しながらも、「それでも手術を受けたヨシダは、おそらく2025年にはチームに復帰するだろう」と主張。続けて「契約期間は3年、総額5400万ドルが残っており、レッドソックスはヨシダと別れることを急いでいない」と見通しており、「このような状況を考えると、今彼をトレードに出してもボストンには最小限の価値しか得られないだろう」としてチーム残留を有力視している。 トピックにもあるように、コンディションが伴えば吉田のバッティングは相手投手の脅威となることは確かだ。来るメジャー3年目、レッドソックスの一員として再びその打棒を奮う機会が訪れるか。ここからの奮起に期待したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]