公務員の「ごみ収集作業員」の年収はどれくらい? 民間企業との違いや仕事内容を教えて!
生活を営むうえで、必ず出てしまうものが「ごみ」です。そのごみを、定期的に回収してくれる人が、ごみ収集作業員です。企業が運営して、ごみの収集を行う場合もありますが、中には、各自治体が地方公務員として雇用するごみ収集作業員もいます。 ごみ収集作業員は危険をともなう仕事であり、決して楽な仕事ではありません。一体いくらぐらいの給料をもらっているのだろうと不思議に思ったことのある人もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、公務員のごみ収集作業員の仕事内容や給与についてご紹介します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
ごみ収集作業員全体の平均年収
ごみ収集作業は民間企業と自治体が運営しているケースがあります。まずは民間企業も含む全体の平均年収を確認してみましょう。 令和4年賃金構造基本統計調査によると、10人以上の企業規模の会社に勤務する「廃棄物処理従事者」の給料と賞与、年収は表1になります。なおこの数字は、廃棄物処理従事者だけでなく、「清掃員(ビル・建物を除く)」も含めた数字です。
※総務省統計局 「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 なお、給与所得者全体の平均年収は、457万6000円であり、75万円ほど少ない額となっています。
公務員の「ごみ収集作業員」の平均年収
総務省の令和4年地方公務員給与の実態を基に、清掃職員の給与や賞与、それを基に計算した年収を表したものが表2です。なお、給与月額とは、基本給に諸手当を加えた額となります。
※総務省「令和4年地方公務員給与の実態」を基に筆者作成 公務員のごみ収集作業員の年収は640万6305円です。ごみ収集作業員全体の年収と比べ、260万円ほど多くなっています。給与所得者全体の平均年収457万6000円と比べても、およそ180万円公務員のごみ収集作業員の方が年収が高いことになります。
公務員の「ごみ収集作業員」の仕事内容とは
各自治体で採用されるごみ収集作業員は、家庭内から出されるごみを、ごみ収集車で回収することがおもな仕事です。 また、回収時に、回収できないごみがないかチェックすることも重要な業務となります。ごみと一緒に鋭利な廃棄物が入っていればけがの危険があり、モバイルバッテリーや中身の残ったカセットボンベが入っていれば、爆発の危険性もあります。 同じ部署ではごみ収集業務以外にも、し尿の汲み取り業務を行っていることもあり、配属先によってはごみ収集以外の業務を任される可能性もあるでしょう。 なお、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによれば、勤務時間は午前8時~午後4時30分頃までが一般的だとされています。
公務員のごみ収集作業員の年収はおよそ640万円
公務員の「ごみ収集作業員」の年収はおよそ640万円です。民間のごみ収集作業員も含めた平均年収がおよそ382万円、給与所得者全体の平均年収が457万6000円であることから、高収入を得ている可能性があるといえるでしょう。 とはいえ、危険がともなう可能性もあり、簡単な仕事ではないと考えられます。 出典 国税庁 民間給与実態調査-調査結果報告- e-Stat 政府統計の総合窓口 令和4年賃金構造基本統計調査 総務省 令和4年地方公務員給与の実態 厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag ごみ収集作業員 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部