香港都市ガス大手の香港中華煤気（ホンコン・アンド・チャイナ・ガス、通称タウンガス）は21日、ガス料金を８月１日から4.8％引き上げると発表した。技術者の不足に伴う人件費の上昇などコストの増加と、今後数年に予定されるインフラ投資に対応するためと説明している。 　１メガジュール当たりの値上げ幅は0.013HKドル（約0.27円）。燃料調整費を含む実質料金に対する値上げ率は4.2％となる。加えて、毎月定額を徴収している保守費用を0.5HKドル引き上げ、10HKドルとする。 　ガス料金の引き上げは2022年８月以来２年ぶりで、保守費用は1998年以来26年ぶり。向こう２年間は追加の値上げを行わない方針だ。 　同社は今回の値上げに伴う利用者の負担増について、約７割の世帯で月10HKドル以下、産業用は約５割の事業者で月330HKドル以下にとどまるとの見通しを示している。