ニキビは潰してもいい?…放っておいたら命取り!?危険な「できもの」原因と見分け方
「ウイルス性イボ(尋常性疣贅)」の対策と治療法
<ウイルス性のイボとは?> イボと呼ばれるものには、紫外線などが原因の「非ウイルス性」とウイルスが原因の「ウイルス性」の2種類があるそうです。ウイルス性イボは「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」といい、大きさは数mm~1cm程度。ちなみに、「疣贅」とはイボを表す言葉だそうです。 <ウイルス性イボ(尋常性疣贅)の原因> 先生によると、ウイルス性イボ(尋常性疣贅)の原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)。ごくありふれたウイルスで、私たちの身の回りに常に存在していると言われています。皮膚が健康な状態であれば、バリア機能が働き感染のリスクは低いそうですが、手や足などにキズがある場合、そこからウイルスが侵入して感染するのだとか。ウイルスが侵入すると、数か月の潜伏期間を経て発症。感染した細胞が増殖して皮膚を押し上げ、イボになるそうです。 <イボが増える!?ウイルス性イボ(尋常性疣贅)の対策法> 先生によると、ウイルス性イボの厄介なところは広がってしまう事。免疫力が下がっていたり、傷が多くあったりするといくつもできてしまう事があるそうです。そのため、疑わしい場合はイボが1つでも病院へ行き、タオルやマットは使うたびに変えるなど対策をしましょう。 <ウイルス性イボ(尋常性疣贅)の治療法> ウイルス性イボの代表的な治療法は「冷凍凝固術」。約-200℃の液体窒素で感染した細胞を凍結させ破壊するそうです。すると、感染していない新たな細胞が生まれ皮膚が再生。これを何度か繰り返すことで完治するそうです。(※保険適用。詳しくは皮膚科へご相談ください)
皮膚がんについて
<皮膚がんとは?> 皮膚がんとは、皮膚にできる悪性の腫瘍の事。放置すると命の危険もあるそうです。皮膚がんには、ほくろのがんと呼ばれる「メラノーマ」や皮膚の細胞ががん化する「基底細胞がん」があります。この2つは色が黒いものが多く、一見ホクロにも見えるのが特徴だそうです。 <「メラノーマ」について> 皮膚にできるがんの1つが、足の裏にできやすいと言われる「メラノーマ」。メラノサイトという皮膚細胞が悪性化した腫瘍で、日本人の10万人に1人~2人程度が罹患すると言われています。中高年以上にできる可能性が高く、形がいびつで大きいなどの特徴があるそうです。また、広がるスピードが早く黒いものが多いのだとか。先生によると、小さいホクロががんに変化することは原則的にないとの事。ただし、大きな黒いあざなどがある場合は、そこからメラノーマに変化する可能性があるそうです。 <「基底細胞がん」について> 先生によると、顔にできやすいのが「基底細胞がん」。表皮の一番下にある基底細胞などから発生する腫瘍で、黒い点が皮膚の表面に出現します。基底細胞がんを見極めるポイントは、「数か月で大きさが変化する」「病変部分から出血する」だそうです。 <悪性と良性を区別する「ABCDE診断」> 「ABCDE診断」とは、悪性腫瘍と良性腫瘍を見分ける診断方法。1つでも該当すると悪性腫瘍の可能性があるそうです。疑わしいできものができた場合は、自分で判断をせずすぐに病院を受診してください。 ・A(Asymmetry:非対称)悪性は左右上下が非対称 ・B(Border:病変の境界)病変の輪郭がいびつである ・C(Color:病変の色)色が混ざっていて均一ではない ・D(Diameter:病変の直径)最大径が6mm以上ある ・E(Evolving:症状の変化)時間の経過で大きさや形・色などに変わった点がある