【写真解説】実家が荒れる元凶「放置された子ども部屋」をどう片づける?迷走しない3つの鉄則
● 時が止まった「子ども部屋」は 実家が荒れていくひとつの要因 私はこれまでの片づけサポートで、時が止まったかのような子ども部屋をたくさん見てきました。子どもが実家を出た後の個室が、暮らしていた当時のまま残されている家は意外に多いです。学習机、ベッド、本棚やタンスも中身ごと、10年以上も放置されていたりします。 【この記事の画像を見る】 放置された子ども部屋は、みなさんが思っている以上に親の暮らしによくない影響を及ぼします。出しっぱなしのモノには埃が積もり、ベッドの上や部屋の入り口には親によってさまざまなモノがちょい置きされるようになります。季節外の布団や衣類、家電の外箱、買いだめしたトイレットペーパーなどなど…。 独立した子どもの数だけ個室があれば、それだけ広い範囲が荒んでいきます。気づいたときには「ほとんどの部屋が物置状態」になってしまうことも。 「片づけるなら自分でやるから、勝手に触らないで」と親を牽制して、やるやる詐欺を繰り返していませんか…?あなたの実家にもしも「自分の部屋」が残っているなら、なるべく早く、自分の手で子ども部屋をおしまいにしましょう。 今回は「実家に残した子ども部屋のたたみ方」について解説します。 実家に残った自室の片づけがいかに厄介なのかは、始めてみればすぐにわかります。漠然と「片づけるぞ!」と思うだけではうまくいきません。片づけ作業を迷走させる問題は、ずばりこの5つ。落とし穴にまんまとハマらないようにご注意ください。 【子ども部屋をたたむ片づけのネックになる5つの問題】 1 強烈な懐かしさ 古い自室は、懐かしさのトラップだらけ。気づいたら手が止まっている、なんてことになりそうなら、一緒に片づけてくれる知人や片づけのプロを頼みましょう。 2 「売れるかも」「まだ使えそう」の雑念 最初からひとつひとつのモノの行く末を考えていては作業が進みません。片づけ始めは「機械的に手を動かして分けていく作業」に徹しましょう。 3 「自分の部屋」というテリトリー意識 「少しくらい置いといたっていいじゃない」と考えるのはテリトリー意識のせいです。ゆくゆくは部屋をたたんで撤収するための片づけだということを忘れてはいけません。 4 親との噛み合わなさ 「○○を置く場所がなくなるのは困る」などと親の反発に合うなら、それは逆にチャンスです。親にとって必要なスペースを捻出するために片づけるのですから、よく話を聞いて、希望を叶えてあげましょう。 5 埃だらけ 放置されたスペースは、想像以上に埃だらけです。本も雑貨も書類も、少し触っただけで手は真っ黒になり、くしゃみが止まらなくなるかもしれません。マスクや軍手などを準備して臨みましょう。