中日・福永裕基、シート打撃で2打席連発 井上監督は「体を追い込んでもあの打撃ができるのが福永の良さ。やってもらわないと困る」
中日・福永裕基内野手(28)が17日、沖縄での秋季キャンプ最終クール初日に行われたシート打撃で2打席連続で本塁打を放った。直球を左へ右へと運んだ背番号68に対して、井上一樹監督(53)は攻撃の要として大きな期待を寄せた。キャンプ初の実戦登板となった柳裕也投手(30)は改良したチェンジアップに手応えを得た。 強烈な打球が湿気を含んだ空気を切り裂き両翼のスタンドまで飛んでいった。広角に打ち分ける福永らしい2本のアーチ。「結果に左右される時期ではないですけど、実戦で角度をつけた強い打球を打てたことがよかった」とうなずいた。 2本とも真っすぐを仕留めた。1本目は2ボールから梅津が投じた真ん中低めをとらえて左越えの一発。「今季の終盤から引っ張っても打球が上がるようになった」と手応えを語ると、続く打席では梅野が投じた初球の内寄り高めのストレートをうまくさばいて今度は右翼フェンス奥の芝生へと運び、「風ですよ」と謙遜してみせた。 秋のテーマは長打力アップ。練習では強くスイングすることを意識する。「当てにいくような打撃はしない」と連日バットを振り込だ効果が、如実に現れた。 井上監督は「体を追い込んだ状態でもあの打撃ができるのが福永の良さ。競争とは言うけど、彼はやってもらわないと困る」とコメント。既に二塁に再挑戦するなど、起用の幅を広げる背番号68に対して「長打やチャンスメークを考えると福永の名前はスタメンから落としづらい」と攻撃の要を担ってほしい考えだ。
中日スポーツ