ＦＩＭパートナーズのマクロ戦略責任者、チャーリー・ロバートソン氏は「数週間後に迫る米国の大統領選挙の結果、最大の新興国である中国に対するトランプ氏の経済的攻撃につながるかもしれない」と指摘。「米大統領選に誰が勝利するのかはコイントスに近い情勢で、同様に、有望な現地市場取引を選ぶのも難しい」と付け加えた。
ヘッジファンドも、関税引き上げの影響を受けやすい新興国の通貨に対しドルが上昇すると予想するポジションを積み増している。
米利下げ決定後、米国株との比較で過去最低水準から一時的に反発した新興国株は、再び不安定な状況に向かっている。新興国通貨と現地通貨建て債券は月間ベースで、2023年２月以来最悪のパフォーマンスとなる方向。ドル建て債市場の一部も引き続き低迷している。
原題：Fears of ‘False Start’ for Fed Leave Emerging Markets in Limbo（抜粋）
(c)2024 Bloomberg L.P.
Srinivasan Sivabalan
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