障害者ゴルフの世界大会「THE G4D OPEN」の最終日を現地からレポート! 日本人4人の結果は?【50代の“元”女子大生が学ぶゴルフとリハビリテーション・番外編】
今年3月に筑波大学社会人大学院を無事の修了し、”女子大生”という肩書がなくなった週刊ゴルフダイジェスト編集部Y。R&AとDPワールドツアーが共催する障害者ゴルフの世界大会「THE G4D OPEN」の現場からの最終日の様子をレポート!
白熱した優勝争いが続く
「THE G4D OPEN」最終日。今日は朝から気温も上がり曇りのち晴れ。ここでは雨が降らないだけでホッとします。日中は20度くらいまで気温が上がり、過ごしやすい陽気となりました。 優勝争いは、昨年優勝のブレンダン・ローラー(アイルランド・STANDING3)とキップ・ポパート(イングランド・STANDING2)の一騎打ちに。初日は68を出したポパートがトップに立ち、2日目は3打差で追うローラーがただ1人のアンダーパーを出し、1打差で逆転。最終日は最終組2人の“マッチプレーバトル”となりました。 さて、本大会で気づいたことの1つは、キャディを付けない障害者も多いということ。自立してしっかり回るんだ、という意志みたいなものまで感じました。生まれつき両手がひじの少し上から欠損しているトニー・ロイド(イングランド・STANDING1・53歳)も手押しカートで1人、ラウンドしていました。クラブにカバーを付けることもバッグにしまうことも自分で行いますし、ティーアップは両腕でボールを落とし両手で上手く行います。そして長いクラブを右上腕にゴムバンドで巻き付け、グリップを左わきに挟み、実に素晴らしいショットを放つのです。もちろん私より飛びます。230ヤードといったところでしょうか。
車椅子ゴルファーは、ほとんどが自動で立ち上がれるタイプを使用。障害者用車椅子は主にドイツでつくられており、数百万と高額ではありますが、協会がリースをしてくれる制度もあるようです。またみなさん、基本ボールを動かしたりはしない“あるがまま”の姿勢を貫きます。 障害者ゴルファーは、ゴルフ力アップのために、自分を知り、自分に合う技術や道具を探し、常に工夫し続けています。私たちのゴルフや人生のヒントになることがたくさんあるんです!
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