「新宿野戦病院」「堀井さんが男でも女でもどっちでもいい」「どのキャラクターもいとおしくなる」
脚本・宮藤官九郎氏の「新宿野戦病院」(フジテレビ系)の第7話が、14日に放送された。 本作は新宿・歌舞伎町にある病院を舞台に、さまざまなバックボーンを持つ“訳あり”な登場人物たちが交錯する社会の構図をテーマとし、ときにユーモアを織り交ぜながら、さまざまな悩みや問題を抱えながらも強く生きる人たちの姿を通して、命の尊さを訴えかける救急医療エンターテインメント。(*以下、ネタバレあり) マンションの一室で倒れていた独居老人が聖まごころ病院に緊急搬送される。ヨウコ(小池栄子)や享(仲野太賀)たちが処置に当たろうとするが、院長(柄本明)は手遅れだと判断し、「死亡確認も大事な役目だ」と語る。 そんな中、横山(岡部たかし)は堀井しのぶ(塚地武雅)のある姿を目撃し、今まで自分が勘違いをしていたことを仲間に話す。そして、自転車に乗った堀井の母(藤田弓子)が子どもと接触事故を起こしたことから、堀井の抱える悩みが明らかになる。 放送終了後、SNS上には、「ぶっ飛んでいるのに社会性があり、医療的なストーリーもあり、笑ったり泣かされたり。キャラが立っていてキャスティングも最高」「認知症の親が交通事故の加害者になる。子は親の老いに目を背けがち。おちゃらけているように見えて実は普遍的な問題を取り上げている」「どのキャラクターもいとおしくなる」「ドラマは脚本が肝だと再確認」「認知症もジェンダーも認めるのってすごく難しいんだなと思った」「おもろいと泣けるが共存している」「つらいけど温かい話だった。泣けた。先週と全然違うじゃん」といったコメントが上がった。 また、「塚地さんがうまい。母親に対して言葉はきついが愛はありそうな微妙な表現をしていて、後で認知症の母のために暴君だった父親に扮(ふん)していたんだと分かる。心は女性、体力は男性。最高の看護師だよ」「しのぶさんのキャラ設定は、割とありがちだと思うけど、そこにいて、ちゃんと生きている人として描かれている。しのぶさんという人の味がする」「病院のみんなの『堀井さんが男でも女でもどっちでもいい』っていうスタンスこそが多様性の本来あるべき姿だと思う」といった声も。 そのほか、「『虎に翼』と重なる役者さんたちのギャップも見応えがある」「『虎に翼」とこのドラマの出演者、仲野太賀さん、平岩紙さん、岡部たかしさん、塚地武雅さん、野添義弘さん、余貴美子さん…。同じクールに放送しているドラマでこんなにかぶるって珍しい」「塚地さん、朝は初老の弁護士で、夜は複雑な看護師長。どっちもハマっていてすごい」「『虎に翼』とこのドラマで、全く違う役を演じている役者を朝と夜に堪能できる幸せ」といったコメントもあった。