「俺が佐山の一番弟子だよってみんなの前で言うかもしれない」“平成のテロリスト”村上和成が背負う初代タイガーマスクとアントニオ猪木
■人ってここまでこうなるのかというところをみんなに見てもらいたい
――話は変わりますが、今のストロングスタイルプロレスは女子と半分半分みたいな形での大会になってます。そのあたりはどのように感じられてますか。 村上「いや、僕の中で女子とか男子とか、喰えばいいんじゃないかなと思います、女子が。興行ですから、これでお客さんを女子が呼べるんだったら、別に最悪もう4対2とか、2試合男子、セミ・メインを女子っていうのでもそれはそれでいいのだと思いますけど(笑)僕も興行やってた人間としたら、やはり回していかなければいけない、ビジネスとして動かさなきゃいけないってなるときには、やっぱりお客さん呼べる選手のカードを組む。それはもう鉄則ではあるので、もしぶつくさ言ってるやつがいたら女子が来なくてもいいようにすりゃいいじゃんって俺は思う。男子でそこまで呼べんのかお前らって。呼べるんなれやって思うし。それだけですよ、簡単な話で。女子だってはっきり言ってすごい戦いしますし、すごい信念持ってる人いっぱいいるんで。下手したら男子より根性座ってる人いっぱいいますよ。腹座ってる。プロレスにかける想いだったりとかそういうところに関しては。逆に言えば本当に狭き道ではあるんで女子の方が。やっぱり男子と違って短命なんで、自分の思うようにできるなと思った頃に本当に引退しなければいけないっていう人たちも見てきているので。やっぱそういうことを考えると、想いがちょっと違うかなと思いますし、僕は全然ありだと思います」 ――タイガークイーンに関しては 村上「僕見たことないです試合を。会場には居るんですけど僕一切モニターとか見ないので。そのタイガークイーン、誰でもなれるわけじゃないじゃないすかタイガーマスクって。はっきり言って間下だってマスク被ってもおかしくない、でも被れないじゃないですか。タイガークイーンもなるべくしてクイーンになってるんでしょうし。どれだけ重いものを背負ってるかって絶対忘れて欲しくないかな、うん。やっぱり佐山さんの昔の動きだったりとか、タイガーマスクというあのアニメの中と、アニメよりもすごい動きをする佐山さんっていう人を真似るよりも精神的なことを大切にしてほしい。今佐山さんに手を取って足をとって教えてもらえるわけじゃないので、やっぱりちょっと時間を作ってでも佐山さんに話をしてプロレス話を聞く。どういう練習をしてたのかなとか、このときはどうやったんですかとか、こういうときどうするんですかとか、やっぱり一つでも多く、佐山サトルではなく、タイガーマスクというエキスを知って吸収してほしい。継承者ですからね、ある意味。みんなは被れない、みんなこれ被りたくて、タイガーマスクになりたくてしょうがないわけじゃないですか。昔の子供もそうですけど、今のプロレスラーもそうだと思うんです。タイガーマスクになりたいって思ってレスラーになった人いっぱいいると思うんですよ。でもなかなかなれるわけじゃないわけですよ。選ばれし者、新日本にタイガーマスクがいても、結局4代目どまりじゃないですか。5代目ブラックとかいますけど、実際に佐山さんが認めた、世の中が認めたタイガーは4代目止まりですよね。そういうところを考えると、やっぱりタイガーマスクってすごいわけなんです。これだけ年月ある中で、片手で収まるぐらいの数しかいないわけなんで。やっぱそこは今のこのストロングにいるタイガーに対しては、すごくいい環境のもとにいるわけだっていうことを忘れて欲しくないし、そこでだけ学ぶべきことは責任重大であって、忘れずに試合をしてほしいなと思いますね」 ――この試合はある意味御前試合になるわけですけど、そういう新間寿・佐山聡が見ている前で王座戦をするということに対してプレッシャーは 村上「一切無いです。はい、一切無いです。本当に僕は僕のやり方で僕の想いを、逆にどうですか見てくださいという気持ち。もう本当に新間さんの『頑張れよ』『村上アッパレや』っていう絵面しか見えないです。でもそうしてやろうと思ってますし、それが僕のある意味恩返しだと思ってます」 ――ありがとうございました。最後にこの試合にかける想いを 村上「そうですね。この挑戦、僕は挑戦者であるわけなんですけど、僕はいつもどんなときでも相手をのすっていう気持ちしかなかった。自分が決めた道はそのまま真正面から切っていくし、変な小細工もしたくないので、僕のこの思いを相手にストレートにぶつけて、まあそれで相手が逃げるのか、向かってくるのか。向かってきたものを僕はどう返すのか。本当にその気持ちの部分が90%になると思うんで、僕はもう本当に絶対気持ちでは負けないんで、その生き様というか、人ってここまでこうなるのかというところをみんなに見てもらいたいなと。それもやっぱり生で、この戦い、見てほしいなと思うんで、ぜひ会場に来てください」 佐山サトルへの思いを、現在ストロングスタイルプロレスに所属している選手を超える熱量で語った村上和成。 並々ならぬ思いは、凄惨な血しぶきとなって当日爆ぜるだろう。 『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.29』 日時:2024年6月20日(木)開場:17時30分/試合開始:18時30分 会場:後楽園ホール 主催:初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス 共催:一般社団法人初代タイガーマスク後援会 【対戦カード】 ▼メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負 <第17代王者>間下隼人(SSPW) vs <挑戦者>村上和成(フリー) ▼セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負 タイガー・クイーン(SSPW)&青木いつ希(ショーンキャプチャー) vs Sareee(フリー)&関口 翔(フリー) ▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負 スーパー・タイガー(SSPW)&船木誠勝(フリー)&関本大介(大日本プロレス) vs ダーク・ウルフ(DarkerZ)&将軍岡本(フリー)&関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術) ▼STOMPING[ストンピン]提供マッチ 第3試合 3wayマッチ 30分1本勝負 ジャガー横田(SSPW女子タッグ王者/CRYSIS/ワールド女子プロレス・ディアナ) vs ダーク・チーター(DarkerZ) vs ダーク・ウナギ(DarkerZ) ▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負 ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)&日高郁人(ショーンキャプチャー) vs アンディ・ウー(フリー)&阿部史典(格闘探偵団) ▼第1試合 シングルマッチ30分1本勝負 ダーク・タイガー(DarkerZ) vs 藪下めぐみ(SSPW女子タッグ王者/ CRYSIS/フリー)
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