小林製薬「紅麹」自主回収が止まらない…新たにサプリメント、黒酢や調味料にまで…供給先52社などに影響が拡大
小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメントを摂取した人たちに健康被害が出ている問題で、原料を使用する飲料や食品メーカーの商品の自主回収が相次いで発表され、影響が拡大しています。 【画像を見る】「紅麹コレステヘルプ」など自主回収の対象品をすべて見る 同名で「回収の非対象品」もある
小林製薬は機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取した6人が入院、7人が通院して、腎疾患などの症状を発症したということで、商品に想定しない成分が含まれている可能性があるとして3商品を自主回収すると発表しました。 小林製薬によりますと、腎疾患などでの入院者数が22日以降に26人いると25日に明らかにしていましたが、その後、25日までに新たに約50件申告があり、合わせると80件近くにのぼるということです。 小林製薬によりますと、生産する紅麹は自社製品への使用は約2割で、約8割が他社向けに販売しているということです。去年製造した総量は18.5トンで他社向けは16.1トンあったということで、他社向けの販売先は日本国内と台湾の飲料、食品メーカーやなど52社と判明しています。
紅麹を使った飲料や食品メーカーでは、自主回収の動きが相次いでいて、影響が拡大しています。これまでに日本酒やせんべいなど約10の企業が自主回収を行うと発表していましたが、新たにサプリメントを製造する製薬会社ややごはんの素を製造する食品メーカーなど複数の会社が自主回収を発表しています。
「紅麹」使ったサプリメントを自主回収
香川県に本社がある製薬会社「芳香園製薬」は、自社で製造販売するサプリメント「ノンコレッセン プレミアム」と「エラスチンプラス&ナットウキナーゼ」の2商品で小林製薬が製造している「紅麹」を使用しているため、自主回収を発表しました。 「芳香園製薬」によりますと、『健康被害が出る恐れがあるとして、自主回収を行ってほしい』と小林製薬側より要請を受けたということです。 これまでに健康被害の報告は入っていないということですが、手元に商品がある人は、薬局や薬店に返品してほしいとしています。