クリヘム『フュリオサ』で残虐なヴィランに! 「独裁者に共通する特徴を役に取り入れた」役作りを語る
映画『マッドマックス:フュリオサ』が31日に全国公開される。本作は、2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じた、『マッドマックス』サーガ最強の戦士フュリオサの怒りの“原点”を描く物語。若きフュリオサをアニャ・テイラー=ジョイ、残虐で極悪非道なヴィラン、ディメンタス将軍をクリス・ヘムズワースが演じる。そんなクリスが、ディメンタス将軍の役作りを熱く語るインタビューがクランクイン!独占で公開された。 【写真】画像の中の全員クセ強 『マッドマックス:フュリオサ』でのクリス・ヘムズワース 今回クリスが演じるのは、本作から登場する新しいキャラクター、ディメンタス将軍。マーベルシリーズでソーを演じてきたことでおなじみのクリスのキャリア史上最も残虐で極悪非道なヴィランである。公開されている予告編や場面写真は、すでにSNSで話題を呼んでおり、「クリヘムにぶら下がってるくまちゃん(?)なんだ?」「何をどうしたらクリヘムの胸元にくまをくくりつけようと思うんだろう」と注目を集めている。 そんなディメンタス将軍のキャラクターについて、クリスは「最初のミーティングは撮影開始の何年も前だった。ディメンタス将軍というキャラクターを作り上げるために、歴史上の独裁者や支配者の心理や哲学を分析して共通点を捜した。彼らは自分を全知全能の神のように見せかけて民衆を支配する。“君たちの苦しみも恐れも全部私は知っている。そして私はそれを解消することができる”とね。独裁者に共通するそれらの特徴を役に取り入れたかった。どんな口調でどんな内容の話をするのか。身体的特徴はどうか。荒れ果てた地における皇帝はどんな衣装を身につけ、どんなふうに動くのか? バイカー軍団や民衆を奮い立たせるためには、どのようなカリスマ性が必要なのか? そんなことを話し合ったよ」と語り、水も食料も底をつき、生きるために奪いながら朽ち果てた荒野を駆け抜けるバイカー集団を率いるディメンタス将軍のキャラクターの成り立ちについて語った。 世界中でカルト的な人気を誇る『マッドマックス』サーガを作り上げた“神”ジョージ・ミラー監督は、映画制作のプロセスで、俳優の意見を取り入れながら、より魅力的なキャラクターへとブラッシュアップさせていく手法を取る。そんなミラー監督との共同作業について、クリスは「本当に楽しかった。撮影開始前の2~3年間、どのように役を作り上げるのかを監督と話し合った。ぜいたくな時間だったよ。脚本はすでにできていて、それが僕らの聖書だった。変更を加えることはあったけど、方向を示してくれる北極星のような存在であることは変わらなかった。そして変更する場合も“ここはもう少し強力なシーンにしたい”や“ここのアクションはもっとバイオレントにしたい”といったふうに、必ずクリエイティブな議論を重ねた上で決定した。ジョージはこのシリーズを45年間も作ってきた人間だから、その知識と経験は膨大なものだ。それなのに人の意見に耳を傾けてくれる。彼の隣に座って、自分の意見を提案し、聞いてもらえるのは光栄なことだよ」と語っている。 ミラー監督とクリスのシナジー効果のおかげで、暴力と恐怖でバイカー集団を支配する悪逆非道なヴィランでありながらも、どこか魅惑的なディメンタス将軍というキャラクターが誕生したのだ。 本作では車が35台、バイク型が110台、計145台の車両が登場し、カーアクションとしても他に類を見ないほどの大作として仕上がっている。手に汗握るハラハラの展開が続く中で、怒りの戦士フュリオサと暴君ディメンタス将軍の運命が交差するとき、観客は何を目にするのか? フュリオサの“復讐”の物語はどんな結末へと向かうのか? クリス演じるディメンタス将軍とともに目に焼き付けたい。 映画『マッドマックス:フュリオサ』は、5月31日より全国公開。