「新しい資本主義、未だによく分かりません」「情報の改ざんとか捏造もってのほか」 石破氏、安倍政権以降の自民党執行部との”距離”アピールか 総裁選念頭に
石破茂 元幹事長 「民主主義がちゃんと機能するためには、政府が、あるいは権力が嘘をついてはなりません。でたらめを言ってはなりません。情報の改ざんとか捏造とかもってのほか」 ■出馬は明言しないものの意欲は・・・ 石破氏は、総裁選出馬について「決意を周囲に伝えたこともなければ申し上げたこともない」と強調した。 現在、都知事選と都議補選が行われていることに触れ、「同志が本当に命がけで戦ってるときに、自分が自分がみたいなお話を私はいたしません」と話した。 その一方で、「衆参両院の国会議員でないと総理大臣にはなれない。有資格者である国会議員は出る出ないは別として自分が総理なりせばどうするんだいと常に考えておらねばならないことだと思う」とも発言。出馬への意欲をにじませた。 ■総裁選に影響?福岡の政治家は その石破氏と、菅前総理とともに7月1日夜に会っていたのが福岡11区選出の武田良太元総務大臣だ。武田氏は6月、菅前総理が主催する萩生田前政調会長と加藤前厚生労働大臣、武田氏の頭文字をとった「HKT会合」に参加するなど存在感を増している。 武田氏と不仲として知られる福岡8区選出の麻生副総裁。唯一派閥を存続させ影響力を保持し、総裁選のキーマンとされている。 麻生派に所属し総裁選への出馬が取りざたされている河野太郎デジタル大臣と6月26日会食したほか、岸田総理とは6月、2週連続で会談している。 麻生氏とともに岸田政権を支えてきた茂木幹事長も総裁選に意欲を見せているが、麻生氏に近いある自民党の関係者は「麻生副総裁は総裁選でどうするか迷っているようだ」と話す。 ■福岡の地方選では連敗している自民党 総裁選は? 自民党をめぐっては、福岡県内での市長選挙で敗北が続いている。 筑紫野市長選挙(2023年1月)、北九州市長選挙(2023年2月)、田川市長選挙(2023年4月)、うきは市長選挙(2024年6月)と、自民党福岡県連が推した候補が相次いで敗れた。 福岡の自民党員やこれまでの支持者からは「今の自民党はおかしい」との声も聞こえてくる。
9月に行われる総裁選で、党員人気が高い石破氏がそうした批判票を集めるのか、あるいは今の路線が継続されるのか、それとも別の候補が出てくるのか。 この夏、駆け引きはより激しくなっていくだろう。 そこに福岡県選出の議員がどう絡んでいくのか。福岡からもその動きをしっかりウォッチしていきたい。 RK毎日放送 記者 今林隆史
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