高木美帆がリンク新で1000メートルも制し3冠達成「力強いレースができた」 スピード全日本
スピードスケートの全日本選手権最終日は15日、青森県八戸市のYSアリーナ八戸で行われ、女子1000メートルで高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分14秒17で優勝した。 2024年最後のレースを、圧巻の滑りで締めた。高木は自身が22年にマークしたリンク記録を0秒48縮め、優勝。500メートル、1500メートルとの3冠を達成し、「力強いレースができた」と笑みを浮かべた。 前日の500メートルを制したことで、自信を持って挑めたという。600メートルのラップタイムを意識し、序盤から積極的に攻めた。終盤も衰えず、大きな力強いフォームで滑り切った。ゴール後は、リンク新記録のアナウンスに会場がどよめいた。 今季はここまでW杯2戦を戦い、1000メートルと1500メートルは全勝した。一方、レース内容には納得がいっておらず、この日も「600メートル通過後のラップタイムの落ち幅は、手放しで喜べない」と反省する。レースごとに課題を洗い出しており、「ここもダメだったというより、次はこうしようと考えながらやっている。楽しい」と充実の日々だ。 年明けからシーズンの後半戦が始まる。海外勢も記録を伸ばしてくることが予想される中、「勝ちに行くことと、自分の中でトライすることの2つの軸を持ちながら、レースに挑んでいきたい」。開幕まで1年あまりとなったミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向け、金メダリストは孤高の戦いを続ける。(久保まりな)