ONE OK ROCKのTakaが共同プロデュースするオーガニックスーパー「15/e organic」が、東京・表参道にオープン
2024年3月3日、ONE OK ROCKのTakaが、同い年の実業家であり友人の恩地佑亜と共同プロデュースするオーガニックスーパー、15/e organic (フィフティーンオーガニック)をオープンする。 【写真多数】ONE OK ROCKのTakaが共同プロデュースするオーガニックスーパーを詳しく見る 取り扱う商品は、すべての過程で自然栽培で育てられた食品と、100%天然由来のサプリやコスメのみ。「免疫力向上」を課題に独自の基準で15個の“e”を掲げ、全ての条件を満たしたものだけを厳選。食品に関しては、種子洗浄の有無や使用している肥料の種類に至るまで、すべて共同プロデューサーであるふたりが明確にしたものしか取り扱わないという徹底ぶりだ。
週末に休むように、身体にも休日をつくってあげてほしい
オーガニックスーパーに関わるスタッフは、なんと全員栄養士または管理栄養士。希望すれば、ひとりひとりの体調に合わせたレシピの提案など、オープンブースでカウンセリングを受けることもできる。 このユニークなサービスのきっかけは、Taka自身が世界を行き来する長いミュージシャン生活をする中で感じた経験がきっかけになっているという。 「海外ツアーでは、1カ月半くらいバスでずっと移動するので、食べる料理も毎回和食というわけにもいかないんですね。僕は遅延型アレルギーなので、疲れている時に卵や乳製品を食べると、扁桃腺が腫れて100%のパフォーマンスができない。体力の衰えもあると思うのですが、この不調がどこから来てるのか追求した時に、やっぱり口に入れるものだ、というところに辿り着きました。常に身体を労ることは難しいですが、平日無理をしたら残りの土日があるように、身体にも土日をつくってあげる。そういう感じで、この店を日々の小さな身体の悩みの相談が気軽にできる場所にしたいです」
既存のルールに頼らず、自分たちで仕組みをつくっていく
フィフティーンオーガニックのプロジェクトは、構想からオープンに至るまで3年の月日を要した。特にふたりが苦労したのが、お店の看板商品のひとつ、100%自然由来のシャンプーの開発だったという。 「きっかけは、食べても大丈夫なくらいの100%自然由来のシャンプーをつくろう、という話から始まったんですが、まずつくってくれる会社がなかった。『つくること自体が無理』、試作している過程でも『いまからでもやめた方がいい』と工場の方たちからも言われました。でも、何度も試行錯誤しながらみんなで取り組んでいたら、2年半もかかってしまいましたが、条件を満たした100%納得のいくものができた。まずはみなさんに使ってもらって、色々アップデートしていきたいです」と恩地。 このように、プロジェクトを始めた当初はシャンプーの製作に限らず、完全自然栽培に特化したオーガニックスーパーなど実現不可能と、業界からの風当たりが厳しかった。しかし最近では、こうしたふたりの働きかけが功を奏し、自然栽培を行う農家のあいだで話題となり、プロジェクトに参加したいという申し出も増えてきているという。 「本当に自分たちがやろうとしてることはロングプロジェクトなので、僕らもこの取り組みを通して一緒に成長して勉強していかないといけない。いまの時代は、外側をきれいにするパッケージを意識しすぎたやり方があまりにも多い。 僕らの考えは、あえて真逆をいく。自分たちの本質を確かめながら内側から外側へと広がるようなクリエイションをしたい。食のことだったり、国や誰かがトップダウンできめたルールの下ではなくて、自分たちが新しく決めたルールで自分たちなりにいいものを発信していきたい」と、このプロジェクトについてTakaは語る。