尾辻参院議長が辞任へ 体調不良、近く後任内定
尾辻秀久参院議長(84)は議長を辞任する意向を固め、自民党幹部に伝えた。体調不良を理由としている。議員は来年夏の任期まで続ける。関係者が29日明らかにした。与党は近く後任人事を内定する。11月11日召集の方向で調整している特別国会で新議長が選出される見通しだ。 尾辻氏は1989年に比例代表で参院初当選。2013年参院選から鹿児島選挙区に転出し、当選6回。厚労相や参院予算委員長などを歴任した。22年8月、議長に就任し、自民会派を離れた。 昨年12月に発熱を訴え、元日に皇居での「新年祝賀の儀」を欠席するなど体調が不安視されていた。今年7月、改選を迎える来年夏の参院選には出馬せず、引退する意向を示した。 参院は3年ごとの改選に合わせて正副議長が交代し、議長は第1党、副議長は野党第1党が推す議員を選ぶ慣習がある。