掃除係から世界王者の〝シンデレラストーリー〟なるか 「3150×LUSHBOMU」第3弾、追加カード発表
プロボクシング元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏（37）が25日、大阪市内で会見し、自身がプロモートする興行「3150×LUSHBOMU vol．3」（12月21日、ツインメッセ静岡）のセミファイナルでIBF世界スーパーフライ級王座決定戦を行うと発表した。同級4位のレネ・カリスト（29）が同級3位のウィリバルド・ガルシア（34）＝いずれもメキシコ＝と闘う。 カリストは亀田三兄弟の末弟で元世界2階級制覇王者、現IBF世界フェザー級1位の和毅（33）が10代だったメキシコ修行中にジムで掃除係をしていたところを発掘。グローブを送るなど競技のサポートやプロモートを続け、今回の試合が実現した。 2人は亀田氏とともに会見。和毅は「まじめな性格からボクシングをやることを勧めたところ、センスがあった。ジムの掃除係からスタートして世界王者になれば、まさに〝シンデレラボーイ〟」と期待。カリストは「すごく厳しい生活を送っていた中、和毅と出会い、掃除をしながら練習し、ここまでくることができた」と感謝の思いを語り、「しっかり勝利をしてチャンビオンになりたい」と王座奪取を誓った。 カリストは2016年12月にデビューし、戦績は23戦23勝（5KO）。これまでにWBAフェデセントロ（中南米地域）同級王座を獲得している。約1週間前に来日し、和毅が所属するTMKジムで試合に向け、調整を続けるという。ガルシアは28戦22勝（13KO）5敗1分け。 また、このほかの追加カードも発表され、WBOスーパーフライ級7位の健文トーレス（37）＝TMK＝が53・2キロ契約8回戦で元WBAアジア同級王者のナッタポン・ジャンケーウ（タイ）と対戦。亀田三兄弟のいとこでIBF世界フェザー級15位の亀田京之介（26）＝TMK＝がフェザー級8回戦でフィリピン同級11位のアンジェロ・ベルトラン（フイリピン）と闘う。 健文トーレスの戦績は20戦15勝（10KO）5敗。亀田京之介は19戦14勝（8KO）3敗。 同興行では、2022年全日本選手権バンタム級優勝の横山葵海（あおい、23）＝ワタナベ＝が東洋太平洋スーパーフライ級6位のデンマーク・ケビド（フィリピン）と闘う同級8回戦がメインイベントとして行われる。
