データで予想するM-1グランプリ 令和ロマン破るのはヤーレンズ! 松本人志不在の大会は敗者復活も注目
漫才頂上決戦「M-1グランプリ2024」決勝があす22日、開催する。昨年は令和ロマンが芸歴最短での優勝、さらに第1回の中川家以来となるトップバッターでの優勝とまさに記録破りの衝撃で歴史に名を残した。今年は王者の連覇に注目が集まる。 【元M-1王者は優勝なし】過去に3例ある。03年優勝のフットボールアワーが06年に出場し2位、08年のNON STYLEは翌年出場し3位、09年パンクブーブーも翌年の出場で3位だった。連覇や2度目の優勝はなく、令和ロマンにとってはハードルとなるが、過去の3組はいずれも最終決戦に駒を進めていた。令和ロマンも、結果は最後の仕上がり次第となる可能性が高い。 【優勝5回の決勝進出2回目コンビ】該当するのは令和ロマン、ヤーレンズ、トム・ブラウン。ただ、初進出と2回目のブランクが最も大きかったのはマヂカルラブリーの3年ぶり。最近は“旬”が問われることも多い大会だけに、6年ぶりのトム・ブラウンはどうか? 5組のうち3組は2年連続で決勝に進出して戴冠。やはり脂の乗っているコンビが優勢のようだ。ヤーレンズは昨年準優勝でモチベーションの高さ、周囲の期待も相当のはず。令和ロマン最大のライバルとなる可能性は高い。 【3回以上決勝進出コンビは不振】かつては笑い飯を筆頭に、毎年のように決勝に進出していたコンビも多かったが、最近は激減。3回以上出場して優勝したコンビは16年の銀シャリまでさかのぼる。今年は真空ジェシカが該当し、はたして…。 【最多の9回優勝は決勝初進出組】2強に待ったをかけるコンビがいるとすれば初進出コンビだろう。第1回の中川家を除くと9組が勢いに乗ってトロフィーを掲げた。ただ、結成2年半のジョックロックはあまりにも若すぎるか?ラストイヤー初進出で決勝舞台に上ってきたダイタクも“旬”という意味では難しいかもしれない。ただ、17年に優勝したとろサーモンはこのパターン。一例があるということは併記しておく。 初出場組ではママタルト、エバース、バッテリィズに期待したい。中でもエバースは今年のNHK新人お笑い大賞を獲得するなど波に乗っている。2強に食い込むシーンは十分に予想できる。 爆発力ならバッテリィズだ。「舞台で緊張したことがない」と豪語するエース(30)を擁して、自由奔放な掛け合い漫才で会場を盛り上げてもおかしくない。また、第1回から前年まで、大阪拠点、もしくは大阪出身のコンビが最終決戦に残らなかった例はない。漫才の聖地・大阪のコンビが意地を見せるか? 【敗者復活コンビ】07年のサンドウィッチマンによる下克上以来、毎年注目を集めるが、実は最終決戦に残ったのは16年和牛が最後。ただ、松本人志が審査員を辞退した04年は麒麟が3位、15年はトレンディエンジェルが優勝した。今年は久しぶりのドラマが生まれるかもしれない。 【結論】2強がやはり抜けた存在か。連覇という新しい歴史は見たい気はするが、データ的には若干ヤーレンズに軍配。昨年の悔しさ、吉本興業へのライバル心もモチベーションになりそうだ。ダークホースはエバース、バッテリィズ。タイトルの行方はさておき、全出演者の爪痕を見てみたい。