奄美の海の魅力体感 龍郷町でサーフィンイベント 群島内の小中学生30人参加
奄美の豊かな海洋環境を世代を超えて受け継いでいくことをコンセプトにしたサーフィンイベント「ナンため ワンため マガンため」(一般社団法人NEDI主催)が25日、鹿児島県龍郷町赤尾木のビラビーチであった。サーフィン大会や無料の体験会があり、参加者らは波の心地よさを肌で感じながら奄美の海に親しんだ。 イベントは奄美の海の知識や経験を未来に受け継ぐ子どもたちの育成が目的で、昨年に続き2回目。ナン(おじいちゃん、おばあちゃんの世代)、ワン(自分の世代)、マガン(子どもや孫の世代)で島の海を大切に守ろうという意味が込められている。 午前7時半からサーフィン大会と環境教育プログラムがあり、奄美群島内や県本土、県外から小中高校生20人が参加。大会はチーム戦で、初心者から上級者までが互いに協力しながら技を競った。環境教育では奄美のサンゴ礁について学び、サンゴの生態や気候変動による白化現象などに理解を深めた。 体験会には群島内の小中学生30人が参加。砂浜でサーフボードの乗り方を学んだ後、海に入って実践。子どもたちはスタッフらの助けを借りながら、ボードの上に立つ方法を習得し、器用にバランスを保ちながら波乗りを楽しんでいた。 初めてサーフィンに挑戦したという朝日小学校の児童は「最初は難しかったけど、後から簡単になった。波に乗るのは良い感じ。気持ちよかった」と笑顔。同法人の碇山勇生代表理事(39)は「奄美の魅力は海。イベントをきっかけに海に関する知識や楽しさを普及できたら」と語った。