KO-D無差別級王者・上野勇希が米国大会メインで実力者マイク・ベイリーに勝利し、日本でのタイトル戦を熱望【DDT】
DDTプロレスが現地時間4月4日(日本時間5日)、米ペンシルベニア州フィラデルフィア・ペンズランディングケーターズで1年ぶりの米国大会「DDT goes PHILADELPHIA!」を開催し、超満員札止めの観衆(主催者発表750人)を動員した。メインイベントではKO-D無差別級王者・上野勇希が昨年8月の「ALL STAR Jr. U.S.A.トーナメント」(新日本プロレス主催)で優勝した実力者のマイク・ベイリーに勝利して、興行を締めくくった。 ベイリーが三角跳びムーンサルト・アタックを決めれば、上野はトルニージョで返す。ベイリーはミドルキック連打で攻める。上野の投げ捨てジャーマンとベイリーのビッグブーツの応酬に。上野がエプロンでハーフネルソン・スープレックスを繰り出せば、ベイリーはエプロンでムーンサルト・ダブルニー。上野は雪崩式フランケンシュタイナー、シャイニング・ウィザード、フロッグスプラッシュと猛攻も、BMEは自爆。ベイリーはハイキック、セカンドロープからアルティマウェポンを見舞うもカウントは2。上野はリバース・フランケンシュタイナー、蒼魔刀とHARASHIMAムーブも、ベイリーがロープエスケープ。ベイリーはグリーン・ティー・プランジを決めるも、上野はスタンド式シャイニング・ウィザード、ドロップキック、そしてWRをさく裂させて3カウントを奪取。KO-D無差別級王者としての威厳を示した。
試合後、上野が握手を求めると、ベイリーはまさかの熱いキスで応えた。上野は「DDT、USAに帰ってきます!」と英語でマイク。出場選手がリングに上がり、大団円で米国大会は幕を閉じた。 上野は「超満員、大成功、最高ですよ。そのメインイベントであまりにも遠くてすごくて強い、僕がデビューしたときからスーパースターのベイリーと、米国でシングルマッチできて胸いっぱいです。米国から世界中から日本に来るには、時間も超えないといけない部分も多いけど、今日は僕が勝ちました。このベルトをかけてやらないとね。私たちの歴史があります。1回の勝負で終わるものなんて何一つないです。僕がもっとベストなレスラーになるには、あなたの世界でもすごいキックをもっともらわないといけない。ベイリーちゃん、このベルトかけてやろうよ。日本に来てよ。そのためにもっと防衛して、もっとDDTを大きくするから」と日本での再戦を熱望。そして「一つ悔しいことがある。みんなで来れなかったこと。DDTはもっともっと広いから。米国、世界の人にDDT見せないと。みんなで行って、世界の人にDDT知ってもらって。盛り上がるように僕がやるから。(4・26墨田区で)彰人さんにも負けないから。DDT最高!」と全メンバーでの渡米を望んだ。 かつてMAOとタッグを組み、DDTへも長く参戦していたベイリーは「今日は懐かしかった。いつか、ウエノとKO-D無差別級のベルトをかけて戦えたらいい」と感慨深く語った。