なにわのシンボル「通天閣」運営会社を売却する案が浮上 南海電鉄などと協議、売却額や時期は未定
読売テレビ
大阪・新世界にある「通天閣」の運営会社を売却する案が浮上していることがわかりました。コロナ禍が明けてインバウンド客も増加している中、人気スポットの行方はいったいどうなるのでしょうか。 長年愛され続ける「なにわのシンボル」が大きな転換点を迎えるかもしれません。大阪・新世界にある「通天閣」の運営会社を売却する案が浮上していることがわかりました。相手先の候補には南海電鉄などが挙がっていますが、売却額や時期などは決まっていないということです。 通天閣観光・高井隆光 社長 「通天閣を100年、200年残していかないといけない。いろいろな可能性の中でいろいろな会社といろいろな交渉をしているところです。現時点で、何かが決まっているわけではない」 海外から来た外国人観光客にも人気のスポット。コロナ禍には来場者が大きく減少したものの、昨年度はコロナ前を超える約137万人の来場者が訪れました。高さ108メートルの通天閣。634メートルの東京スカイツリーに高さでは遠く及びませんが…大阪らしい面白さで、訪れる人々を楽しませています! 順調に売り上げも伸ばしている中で出てきた今回の売却案。 関係者によりますと、今後も通天閣の運営を長期にわたって継続し、周辺エリアを巻き込んだ経済効果を、より一層高めるための案として浮上したといい、通天閣がなくなることなどは想定していないとしています。 地元のパン店 「あって当たり前やから。通天閣はなくしたら絶対にダメだと思う」 人力車の車夫 「僕ら通天閣があって商売させてもらっているので。前向きであればいいかなという感じです」 通天閣観光・高井隆光 社長 「いろいろな会社と日々お話しています。お話している段階でのひとつがばれちゃった(笑)。現時点では何も決まっていない。『やめさせられるのかな』と思うぐらい…。変化を恐れず、通天閣にとってどうすることが一番ベストな選択なのか、常に追い求めていますし、そういう役割でありたいなと思います」