AJスタイルズ（右）を破り王座を防衛したコーディ・ローデス©AbemaTV, Inc.

　WWEのPLE「クラッシュ・アット・ザ・キャッスル」（15日＝日本時間16日、英スコットランド・グラスゴー）で、統一WWE王者のコーディ・ローデス（38）が、AJスタイルズ（47）との大死闘を制し、王座防衛を果たした。 　5月のフランス決戦では、AJと名勝負の末に王者が防衛成功。AJは〝引退詐欺〟を仕掛けコーディを襲い、再戦にこぎつけた。決戦前日のスマックダウンではコーディを「新日本プロレス、ROH、自分の団体からも逃げ出した」と挑発。しかも王座戦の試合形式は、反則OKで相手が「降参」と言うまで続ける「アイ・クイット（降参）」マッチだ。 　リングサイドにはコーディの母親ミシェルさんが米国から駆けつけ、息子を応援。気合満点の王者は序盤から猛攻を仕掛けると、AJも応戦して場外、バックステージでも殴り合いを繰り広げた。AJはブレーンバスターでコーディを場外に投げ捨てると、実況席にも垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけた。これにより王者は額から出血した。 　AJはイス、竹刀を使って大攻勢に出るが、コーディは「降参」とは言わない。AJは手錠を取り出してコーディを後ろ手に捕捉。完全に挑戦者のペースとなるも、流れを変えたのはコーディの母だ。向かってきたAJに対し、故ダスティ・ローデス夫人は平手打ちを3連発。息子のために時間を稼ぐと、コーディは手錠で後ろ手にされていた体勢から脱け出した。 　チェーンを腕に巻きつけフェノメナール・フォアアームを狙うAJに、王者はイスを投げつけてテーブルに落下させた。これで一気に逆転。クロスローズでイスにAJを叩きつけた。降参しない挑戦者の左手を手錠でロープにつなぐと、イスでめった打ち。それでも負けを認めないAJに、鉄階段をリングに投げ入れて頭上に抱え上げた。さすがのAJもこれには恐れをなし、投げつけられる前に「アイ・クイット！」と叫んだ。これでコーディの勝利で防衛となったが、王者は納得しない。そのまま鉄階段をAJに投げつけKOし、遺恨抗争に決着をつけた。 　見事にAJを返り討ちにしたが、試合後にまさかの展開が待っていた。王者が花道を引き揚げたところで、凶悪ユニット「ザ・ブラッドライン」の新リーダー、ソロ・シコアが現れたのだ。コーディとにらみ合うと、ブラッドラインに加入した元新日本プロレスのタマ・トンガとタンガ・ロアがコーディを襲撃。3人で王者をボコボコと殴りまくった。 　すぐにブラッドラインと抗争する〝毒蛇〟ランディ・オートンと〝KO〟ケビン・オーエンズが駆けつけ王者を救出したものの、コーディは4月にブラッドラインの〝トライバル・チーフ〟ローマン・レインズから王座を奪っている。シコアの挑戦を受け、新生ブラッドラインとの抗争に突入するのか。新エースに早くも次なる敵が現れた。 「クラッシュ・アット・ザ・キャッスル」は「ABEMA」にて無料生中継された。