井上尚弥と30億円契約 サウジアラビア側の真の狙いは「中国市場で影響力を拡大」か
サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤドシーズン」と契約したボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が5日、SNSで改めて報告した。 井上は自身のX(旧ツイッター)を更新。推定30億円の契約を締結したことに「階級の壁を壊しこんな大型契約を結べたこと大変嬉しく思います。そしてキャリア後半に差し掛かりこのような契約を結べたことは残りのボクシングキャリアを加速させる大事な一歩を踏み出せたと思います」などと書き込んだ。 今回の契約にマッチメーク条項などは含まれていないと海外各メディアで報じられているが、米専門メディア「BOXINGSCENE」は「井上の試合がサウジアラビア、米国、あるいは他の場所で行われるかどうかの詳細は臆測の域を出ず、将来のスケジュールにどんな影響を与えるか確信が持てずにいる」と報道。12月24日のサム・グッドマン(オーストラリア)戦以降は〝白紙状態〟のようだ。 その一方、同メディアは井上と大型契約したリヤドシーズン側の思惑について「井上がアンバサダーの役割を引き受け(サウジアラビア娯楽庁のトゥルキ)アラルシク長官が近い将来に〝進出したい〟と以前から語っていた中国のような市場で戦うことで影響力を拡大できるのではないかと期待されているのかもしれない」と指摘した。 すでにフェザー級転向論が浮上。ビッグマッチの可能性も伝えられる中で迎える来年以降、アジア最大の市場開拓が井上の〝使命〟になるかもしれない。
東スポWEB