村瀬　先週も見事だったけど、去年のドゥレッツァもすごかった。大外⑰番枠から神騎乗、いや、あれはイリュージョンだな。馬自身、春は子供っぽかったけど、前走からさらに成長してるみたいだし、逆転戴冠に賭ける手は十分ですよ。

南　確かに怖い。で、3番手がメリオーレム。友道師が一貫して「菊花賞向き」ゆうてきた馬や。「ぶっつけでも良かったが、間隔が空くので神戸新聞杯へ。でも馬場が悪くて力を発揮できなかった。クラシックの実績馬とやるのは今回が初めてだが、3000メートルなら横一戦だと思う。チャンスはある」と力強い。

村瀬　ボクも▲ですね。小倉とはいえ、2走前の2600メートル戦の加速の仕方がすごく菊っぽかった。まったく崩れない安定感は長距離では心強いし、ここでも上位に食い込んでくるでしょう。

南　で、難しいのがメイショウタバル。前走は強かったけど、3000メートルでどやろ。浜中Jは「調教は馬を前に置いてやる形。1頭になってフワフワしないようにしている。ただ、レースでは押し出されて前に行くと思う。最初の坂の下りがカギ。そこをリズム良く行ければ」ゆうて前半をポイントに上げとった。逆にゆうとそこで勢いがつきすぎたらアウトゆうことやろな。

村瀬　◎か、無印か、みたいな馬。2着、3着とかはないような気がしますね。

南　どやろな。

村瀬　あとはまくりがはまったときのコスモキュランダ、一気の相手強化も底知れぬヘデントール、ようやく間に合った感のアドマイヤテラあたりかな。

南　タバルが折り合うかどうかとか、最終追い切りが気になる。まずはそこをチェックやな。

（夕刊フジ）