334億円、279億円…巨額契約の裏に潜む“疑心暗鬼” 先発投手が高騰化するワケ
尺骨側副じん帯の修復手術の数は10年間で2倍に
ヤンキースはすでに堅実な先発投手5人を抱えながらも、大型契約で31歳のフリードに大型契約を締結。ドジャースも先発ローテが5人いて、傘下にも投手が豊富ななかで32歳のスネルを獲得した。 ウインターミーティングでも200人以上の専門家の意見を含めた1年間の投手の怪我に関する調査報告がなされたが、マイナーでの尺骨側副じん帯の修復手術の数は、この10年に2倍になったとのことだった。メジャーの投手が壊れているだけでなく、彼らのすぐ後ろで控える基盤(マイナー)も、もろくなっている、と怪我人が続出している現状を伝えた。 このオフ最初の5週間で先発投手12人が合計7億8850万ドル(約1210億9700万円)で契約したが、この額は前回のオフ中に先発投手陣に費やされた額の63%にあたる。だがまだ、2億ドル(約307億円)超(の契約)を得るであろうコービン・バーンズのほか、ジャック・フラハティ、ショーン・マナエア、ニック・ピベッタ、ウォーカー・ビューラー、マックス・シャーザーそしてジャスティン・バーランダーなど75人ほどの先発投手が市場に残っている。 近代の野球では明らかに以前より軽視されていた先発投手だったが、まだ貴重な存在であると、記事は締められていた。以前ほど長い投球回を求められなくなった先発投手だが、怪我人が続出する現代において、先発ローテーションをしっかり回ることができる投手は希少な存在として価値があがっているようだ。
Full-Count編集部