まさかレースで乗れるなんて! 急遽SF出走決定のバーニコート、“究極の”挑戦も「すごく楽しみ」
ITOCHU ENEX TEAM IMPULは先日、スーパーフォーミュラ第2戦でテオ・プルシェールの代役としてベン・バーニコートを起用すると発表した。 【決勝ハイライト動画】2024年スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 普段はレクサスからIMSAスポーツカー選手権へ参戦しGTD Proクラス王者でもあるバーニコート。突然のSFレースデビューというチャレンジは“究極”と認めるものの、それすらも楽しみだと語った。 バーニコートは既に昨年12月に鈴鹿サーキットで行なわれた合同/ルーキーテストにTOM’Sから出走し、SFマシンを初体験。ルーキーセッションではトップタイムを記録した。 IMSAのラグナセカ戦を終えてすぐに日本へやってきたバーニコートだが、SFオートポリス戦に向けてチャレンジを過小評価している訳ではない。 「トヨタからお呼びがかかるなんて、信じられない」 バーニコートはAutosport/motorsport.comにそう語った。 「TOM’Sでドライブした時はいい仕事ができたと思ったけど、まさかレースシートに座れるとは思っていなかったよ」 「直前だから準備するのが大変だったけど、僕はすごく楽しみだ。オートポリスは鈴鹿に似ていて、速く流れるような楽しいサーキットみたいだ。それは良いことだし、学んだことを活かせるし、それほど違わないと良いね」 「体力的に厳しいレースになるだろう。身体の状態は良いと思っているけど、GT3マシンよりもはるかに速いから体力的にはかなり大変になるだろうね」 「新しい状態に素早く適応するのが得意だと思うし、僕の長所でもある。でもこれはかなり究極(の挑戦)だ!」 プルシェールは開幕戦の鈴鹿で18位と不本意な結果に終わっていた。しかしバーニコートは、プルシェールの苦戦に落胆していないと語り、2022年に平川亮がIMPULでオートポリス戦を制したことを強調した。 「テオは鈴鹿で苦戦を強いられたが、チームは過去に素晴らしい結果を残している」とバーニコートは語った。 「数年前、リョウがオートポリスで勝ったばかりだ」 なおバーニコートはSFオートポリス戦のみにIMPULから参戦することとなっており、現在のレクサスでのIMSA参戦に満足しているとして、シングルシーターにフルタイムで戻るという望みを抱いていない。 「現実的な話として、僕は4年間シングルシーターでレースをしていないんだ」 バーニコートは2020年にカーリンからFIA F3とユーロフォーミュラ・オープンに参戦したことに触れ、次のように続けた。 「ルーキーテストでは良い仕事ができたと思うけど、誰も僕がここへ来て勝つなんて予想していない。ただ、彼らが鈴鹿でやったような堅実な仕事をして、彼らがフルタイムの後任を探している間にその穴を埋めたいんだ」 「できる限りベストを尽くして、その結果、ボーナスのようなモノがあれば良い。これで僕のキャリアの方向性が変わるとか、そういうことは無いよ」
Jamie Klein
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