【台風10号】“接近前”から県内各地は大雨…連日の雨で土砂災害も(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
(西尾 拓哉 記者) 「時刻は午後10時半です、雷を伴う強い雨が降ってきました」 強い台風10号の影響で静岡県内では26日夜から激しい雨が降っています。午後4時までの24時間雨量は掛川市で189.5ミリ浜松市・三ケ日で169ミリ、などを観測しています。 (伊藤 薫平 キャスター) 「午前9時前です、東名高速、浜松方向に走っています、雨粒が段々大きくなってきましたフロントガラスに激しく打ち付けています」 気象庁は、27日の午前中、県内に線状降水帯が発生する可能性があると発表し警戒を呼びかけました。結局、線状降水帯は発生しませんでしたが、県西部を中心に大雨となりました。 県内では警戒レベル4にあたる「土砂災害警戒情報」が午前中に浜松南部と湖西市、午後からは浜松市北部、掛川市、袋井市に発表されています。 (西尾 拓哉 記者) 「雨は強弱を繰り返しながら断続的にふっています、三ケ日町を流れる川は濁流となっています」 河川の水位が上昇し、氾濫の危険があることなどから各地で避難指示も出されています。浜松市では午後4時現在、4万世帯あまりおよそ11万4千人が避難指示の対象となっています。 (三ヶ日町の住民) 「これが続くと怖い、台風がどうなるのか山が多いので土砂崩れが怖い」 (豊橋から仕事で来た人) 「向こう(豊橋)が降ってなくてこっち来たら豊川から豪雨になっていてびっくりしている」 Q.避難指示が出そうだが? 「向こうでは考えられないくらい降っている、早めに戻らないと高速が止まるのではないかな」 連日の大雨の影響で浜松市天竜区では25日の夜に土砂崩れが発生。 (西尾 拓哉 記者) 「民家のすぐ目の前にある土砂が大きく崩れています。この影響で倉庫が巻き込まれ、電信柱も傾いています」 浜松市によりますと、崩れた土砂は幅40メートル高さ30メートルほどで、倉庫1棟が巻き込まれましたが、けが人や民家への被害は確認されていないということです。現場は土砂災害特別警戒区域に指定されていて、市は周辺の4世帯7人を対象に避難指示を出し応急対策を進めています。 (付近の住民) 「怖くてね、主人はいま仕事に行っていて一人きりでどうしようかと思っている」 Q.避難の準備は? 「一応、やってます、貴重品や飲み物、食べ物、おにぎりつくったりやっている最中」 交通機関にも影響が出ました。 (辻本 真生 記者) 「午前9時半の静岡駅です。新幹線の運転は再開していますが大変混雑しています」 東海道新幹線は、浜松駅と豊橋駅の間の雨量が規制値に達したため、午前8時から午後9時過ぎまで1時間余りの間、運転を見合わせました。 (利用者 ) 「出かけるつもりだったが、予定通り帰ってこられるか分からないので、今、全部払い戻しして、もう帰ろうかと思っています」 (利用者 ) 「本当はもうちょっと後だったんですけど、遅れているので来た電車に乗っていこうかなと。ホームに行ってきた電車にとび乗るつもり」 午後からは県中部でも雨が強くなってきました。 (辻本 真生 記者) 「午後2時の静岡市清水区です。大粒の雨がフロントガラスを叩きつけています」 台風接近を控えての連日の大雨市民からも心配の声が聞かれました。 (静岡市民) 「土砂崩れや川の氾濫が去年もあったので、今年は起きないといい。できればそろそろ(天気が)よくなってほしい」 (静岡市民) 「結構雨が強いと電車がすぐ止まるので、公共交通機関の乱れが気になります、サークルがあるので影響がなければいい」 台風は金曜日以降に静岡県に接近する見られ、まだ大気の不安定な状態は続く見込みです。