食品展「フーデックス」に台湾13県市が出展 過去最大規模で果物や食品などPR
(東京中央社)アジア最大級の食品・飲料展示会「フーデックスジャパン2024」が5日、東京ビッグサイトで開幕した。経済部(経済省)国際貿易署と台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)が共同で計画した台湾パビリオンには13県市が各地の業者を率いて参加。過去最大の約2千平方メートルの会場に189のブースを設置し、果物や加工食品、茶、調味料などをPRしている。 この日行われたパビリオンの開幕式に出席した国際貿易署の李冠志副署長は、出展業者数が過去最多、面積が過去最大を更新し続けているとコメント。台湾の優れた食品や農水産物、畜産物といった特色商品や技術などを日本に広めたいとした。その上で、今後日本人が台湾の食べ物を口にした時に「おいしい」と思うだけでなく、さらに多くの幸せを感じてもらえるようにしたいと意気込みを示した。 TAITRAの黄志芳(こうしほう)董事長(会長)は、参加する13県市のうち9県市の首長が来場していることに言及。「台湾で9人の県市長を集めさせるのは、総統でも無理かもしれない」と冗談を交えてあいさつし、この機会は台湾が最も団結する時だと語った。 謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)も式典に出席。多くの県市長が自ら業者を率いて日本を訪れたのは、日本の商機が無限だからだと述べた。 会場では多くのブースがパイナップルやインドナツメなど新鮮な果物の試食を提供。その場で調理したまんじゅう(包子)や麺料理、ルーロー飯(滷肉飯)などには試食するための行列ができた。 フーデックスは8日まで。TAITRAでは、台湾パビリオンに4日間で5千人以上のバイヤーが来場すると見込んでいる。 (戴雅真/編集:田中宏樹)