<春風を待つ―センバツ・宇治山田商>甲子園で大暴れを 3年生が最後のエール /三重
センバツに出場する宇治山田商の野球部が1日の卒業式を前に2月29日、校内で「3年生を送る会」を開いた。3年生の元部員19人と元マネジャー2人が参加。主将だった家城優斗さん(3年)は現役部員に、「自分たちが目標にしてきた甲子園出場を、皆さんがかなえてくれてうれしい。甲子園で大暴れしてください」とエールを送った。【原諒馬】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 3年生は、昨夏の三重大会後に野球部を引退した。三重大会決勝ではいなべ総合に6―7で敗れ、甲子園にあと一歩、及ばなかった。 主将の伊藤大惺(2年)は家城さんに、「試合後に『まだ1年ある。甲子園に行ってほしい』と言っていただいたことを覚えています。甲子園でも頑張ります」と応えた。 三重大会で4番だった小泉凪璃(ながれ)さん(3年)は、野球を始めるきっかけをくれた祖父と「甲子園に行く」と約束した。祖父は高校入学前に亡くなり、その約束を果たしたいとの思いが3年間の支えだったという。弟の蒼葉(あおば)(1年)が4番を引き継ぎ、その約束をセンバツで果たす。「甲子園で成長した姿を見せてほしい。予定が合えば現地に行きたい」と話した。 〔三重版〕