阪高湾岸線六甲アイランド北―駒栄の西伸、工事費1740億円増の見通し…当初予定は5000億円
阪神高速湾岸線を延伸する大阪湾岸道路西伸部(神戸市東灘区・六甲アイランド北―長田区・駒栄、14・5キロ)について、近畿地方整備局浪速国道事務所などは2日、事業連絡調整会議を開き、当初予定の総事業費約5000億円から、約1740億円増額となる見通しを明らかにした。
西伸部は、阪神高速神戸線の渋滞緩和のために事業化され、2018年に着工した。同国道事務所などによると、増額が見込まれるのは、六甲アイランド陸上部分の高架橋と、ポートアイランド(中央区)までの海上に架ける橋の基礎部分の工事費。地質調査で軟弱地盤が多数あることなどが判明し、橋脚や基礎部分の構造を見直したほか、物価上昇による資機材や労務費の増額などが影響した。ほかの区間は詳細設計が終わっていないため、工費の変更は未定という。
現段階の事業費の見直しについては今後、近畿地方整備局事業評価監視委員会に諮る予定。