芥川賞候補・ピース又吉「あかんかった時考え1人でいたい」
又吉がセレクトした30冊の書籍が置かれている
また、この日の司会は月亭太遊で、又吉に「文豪のようなお着物ですね」と話を振ると「着物はプライベートでもよく着るんですけど、テレビに出してもらうようになって逆に着なくなった。ちょっと変人ぶってると思われるんで」話した。 「コーヒーは毎日、飲みますね。むちゃくちゃ好きですね」というピース又吉は、寝屋川出身だけに若い頃から京都にもたびたび来ており、今も「京都は祇園花月があるんで、近所の喫茶店とかによく行ったりします。執筆の時もコーヒーをよく飲みますね」という。途中から出演したピスタチオの2人とともに、小説の話題になると、ピスタチオは「我々がいちばん読むのは台本、しっかりと読んでます。それ以外でしたらファッション誌、文庫はあまり読んだことがない」などと笑わせ、文化人を目指して勉強したいので「兄さん、お願いします」と又吉に指示を仰ぐ一幕も。 また、同施設の2階には又吉がセレクトした30冊の書籍が置かれている。「漁港の肉子ちゃん」西加奈子、「月の砂漠をさばさばと」北村薫、「春琴抄」谷崎潤一郎、「人間失格」太宰治、「あしたから出版社」島田潤一郎、「庶民烈伝」深沢七郎など30冊、もちろん「火花」も置いてある。「僕自身がセレクトさせて頂いた。なぜか僕の本は2冊ずつチョイスしてある」と、会場を笑わせた。
又吉、芥川賞について「緊張感、怖さもある」
そして、芥川賞の発表については「どうなるのかな。できれば、(編集者らとではなく)本当に1人でおったほうがいい。あかんかった時のことも考えて。あんまり明るすぎても無理してる感じやし。もちろん緊張感、怖さもある。光栄なことやと思う。ノミネートされただけですごい反響が大きくて、今まで『火花』っていう(本の)情報があったけど、候補になって手に取って下さる方も多い。相方の綾部も発表を楽しみにしている」と、語った。会見は芥川賞の話で終わったが、果たして結果は…? (文責/フリーライター・北代靖典)