ゲームストップとAMC株反落、2日で終わったミーム株熱の再燃
(ブルームバーグ): ミーム株熱の再燃で大幅上昇していたゲームストップとAMCエンターテインメント・ホールディングスの株価は15日に失速し、取引開始後数分で上げの大部分を失った。
米国株式市場でビデオゲーム小売りのゲームストップは一時33%安。映画館チェーンを展開するAMCは26%下落した。両社の株価は今週最初の2営業日で2倍余りに上昇していた。
今回の株価変動は、2021年初めに巻き起こったミーム株への熱狂をほうふつとさせるものだった。この時ゲームストップ株は数週間で1000%を超える上昇率を記録したが、その後急速に上げの大半を巻き戻した。同社の株価は数カ月にわたり変動したが、それ以前の高値を完全に取り戻すことはなく、ミーム株ブームは沈静化した。
イートロのグローバル市場ストラテジスト、ベン・ライドラー氏は株価を押し上げていた状況はもはや存在しないと指摘。「今回は違う」との見方を示し、「新型コロナウイルス対策に伴うロックダウン(都市封鎖)は終わった。消費者の余剰貯蓄は長期間にわたってかなり取り崩されている。こうした銘柄のショートポジションは小さくはないが、かなり小規模になった。そして金利はずっと高い」と述べた。
原題:GameStop, AMC Shares Plunge as Two-Day Meme Rally Evaporates (抜粋)
--取材協力:Michael Msika.
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Subrat Patnaik