「師匠の吉幾三は『一流の変態です』」演歌歌手・真田ナオキ
昨年末、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した真田ナオキさんは、吉幾三さんを師匠に持つ若手演歌歌手です。真田さんに、吉幾三さんはどんな方ですかと尋ねると「一流の変態です」という答えが返ってきました。果たしてその真意とは。(スポーツ報知/Yahoo!ニュース Voice編集部)
吉幾三さんに師事した経緯は?
真田さん: 師匠(= 吉幾三さん)と出会った経緯は、初めは「いつかデビューする時に楽曲提供をお願いできたらいいね」ということで、食事をさせていただいたんですけど、待ち合わせして会った時にはすでに酔っ払ってらっしゃいました。ご機嫌だったのか、「せっかくだから、じゃあ声聞いてやるよ」と言ってくださって、2軒目に行って歌ったら、「おまえ面白いな、いい声してんな」と言っていただいて、「よし弟子になれ!」と、その場で軽い感じで弟子入りをさせていただきました(笑)。弟子になれと言ったことを「酔っ払って覚えてないんじゃないかな」と思ったんですけど、翌日ちゃんとご連絡をいただいて。
吉幾三さんはどんな方ですか?
真田さん: どんな人かで言うと、一言で言うと「変態」ですね。ただの変態じゃなくて「一流の変態」です。歌に対しても、もう本当に「天才」過ぎると言うか、「天才」ってマックスの表現なのかなと思っていたんですけど、その上は「変態」という表現になると思うんです。人間性という部分も、「ここまで適当で、ここまで優しくて、ここまで面白い人は他にいないな」というように思っています。「とにかく演歌を歌うんだったら人間らしくありなさい」と、「演歌は、しっかりその心を言葉にして歌わないといけない楽曲だから人間らしくありなさい」と言ってくださる。そんな人間臭い「一流の変態」です。
演歌を歌うために「喉つぶし」をされたと伺いました
真田さん: 喉をつぶし始めたのは、歌手になろうと決めて本当に1週間後、2週間後ぐらいから始めたんですけど、本格的に喉をつぶし始めてからは、時間で言うと6時間ぐらい叫び続けたり、あとは唐辛子を食べたりしましたが、それはもう本当におやつ代わりにしていました。朝起きると、血の痰が出るという生活を送っていました。