NPB新助っ人候補ケストン・ヒウラに海外紙も熱視線 大山&原口FAの猛虎の“最適人材”に太鼓判「大きな悩みを和らげる」
11月13日にFA権を行使した、阪神の主砲・大山悠輔の去就が大きく注目を集めている。 球団公式HPで「プロ野球選手として初めて他球団からの評価を聞く機会を得られましたので、FA権を行使させていただく事にしました」と決断理由を明かした29歳を巡っては、すでに水面下での争奪戦は白熱。とりわけ打線強化を図る巨人が“事実上の生涯契約”規模の大型オファーを提示したとも伝えられている。 無論、阪神は引き留めに全力を傾けている。藤川球児新監督の新体制下でも背番号3の存在価値は不変。7年連続で2桁本塁打をマークしてきた右のスラッガーは課題である攻撃の肝となるだけに、退団は来季戦略に小さくない影響を及ぼす“有事”だ。 熟考を続ける主砲の最終決断を待つ中で、阪神もただじっとしているだけではないようだ。11月17日には、来季の助っ人補強候補として日系3世であるケストン・ヒウラをリストアップしていると報じられた。 現在28歳のヒウラは、元トッププロスペクトの好素材。2019年にメジャーデビューを飾ると、20と22年に2桁本塁打を記録。メジャー通算50本塁打、ISO(長打率から打率を引いた各バッターの純然たるパワーを示す指標).209というパワーが魅力の右打者で、二塁手が主戦場ながら一塁手と左翼手もこなせることから、流動的となっている大山の動向をふまえても最適な人材である。 10月にFAとなった24年シーズンはマイナーリーグで2球団に所属。それでも打率.286、26本塁打、長打率.580、OPS.943のハイアベレージを残しており、年齢を加味しても伸びしろは十分にある。 そんなMLBでも名の知れた元トッププロスペクトの去就は、海外でも小さくない話題となっている。 韓国紙『Ilgan Sports』は「近年は相次ぐ故障と守備の不安で立場が狭まった」とヒウラの課題を挙げた上で、「FAで大山と原口(原口文仁)が抜ける可能性がある阪神は打線強化がオフシーズンの目標として浮上している。万が一と言う意味でも、ヒウラを迎えれば、阪神は大きな悩みを和らげることができる」と予想した。 来季に捲土重来を期する虎はどのように強化を推し進めるか。FA市場での動きを含めて興味深く見守りたい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]