学年1位の中学生が「目を見て授業を聞く」理由 内申点アップへの影響も?
学年トップクラスの子どもたちの多くは、授業中に先生の「目」を見て聞いています。シンプルだけれど成績が伸びる学習法を、難関校合格専門 松江塾塾長の齋藤明さんが紹介します。 【データ】「内申点の高い中学生は筆箱が軽い」は本当? 内心と筆箱の重量の関係とは? ※本稿は、齋藤明著 『中学生「偏差値70超」の子の勉強法』(大和出版)から一部抜粋・編集したものです。
成績上位の生徒ほどよく「目」が合う
さて、私が塾の生徒たちに口を酸っぱくして伝えていることがあります。 それは、「授業は『目』を見て話を聞く!」ということです。 実際、学年1位や偏差値70超の子の多くは、授業中に先生の「目」を見て聞いています。 授業で先生の「目」を見て聞くには、まず、先生のほうに体を向ける必要があります。 頭だけ傾けるのではなく、体ごと先生のほうを向くようにするのです。 私は20年以上、塾で集団授業をしてきましたが、成績上位の生徒ほど、「目」が合う回数や時間が多くなっています。 言葉は耳から入りますが、言葉と一緒に目からもさまざまな情報が入ります。 そして、その言葉と情報が一致するからこそ、記憶に残るのです。
「誰かに説明するつもり」で聞く
もう1つ、偏差値70超の子の特徴としてあげられるのは、授業中に教わったことの内容をできるかぎり理解したうえで覚えるようにしていることです。 理解や覚えることを後回しにはしていないということですね。 では、どうすればそれが可能になるのか? ズバリ、授業中の先生の話を「誰かに説明するつもり」で聞くことです。 説明するには理解が必要であり、自分の頭の中で整理する必要がありますからね。 なお、それができたかどうかを確認するためのいい方法があります。 それは、その日の学校や塾の授業内容を誰か(親がいいでしょう)に話してみる、というもの。 上手に説明できないということは、理解がまだ足りていないことの証拠。 逆に上手に説明できれば、その日の内容が頭の中でいっそう整理されますし、誰かに説明することで、より理解が深まることになるでしょう。 もちろん、記憶にも残りやすくなります。 じつは、こうしたささいなことが、後に大きな差となって出てきます。 もし、学校の授業の内容の理解や記憶が90%の子と50%の子がいるとしたら、その後、その2人が学校のワークを解くにしても、何かを覚えるにしても、差がつくのは当然ですよね。 どれだけ、授業で吸収できるのか? そこがポイントであり、人によっては意外な盲点となってもいます。