《2024 兵庫県知事選》「改革を続ける。絶対に負けられない」 前知事・斎藤氏、数百人前に第一声
「改革は続けなければならない。絶対に負けるわけにはいかない」。自身の失職に伴う兵庫県知事選に再出馬した前知事・斎藤元彦氏(46)は31日、神戸市中央区の元町商店街西側「きらら広場」で第一声を上げた。 【写真】「頑張ろう!」拳を突き上げる斎藤氏 午前9時半、集まった約数百人を前にマイクを持った斎藤氏は「(知事在任の)3年間、全力で、私心なく取り組んできた。これは本当の心からの思い」と笑顔を見せ、自身の給与削減や県立大の授業料無償化、財政健全化など、これまでの実績をアピール。 県庁舎建て替えを凍結した件については「働き方が変わってきている。スリムで機能的な改革を」、65歳以上の県職員OBの天下りに関しては「時代に合わない。見直しが必要」と述べ、「旧態依然とした県政に戻すわけにはいかない」と刷新の必要性を強調した。 一方で、県立高校の設備充実など施策に関して感謝の言葉を掛けられたとし、「涙が出るほど嬉しかった。自分がやってきたこと、進んできた方向は間違っていなかった。このまま続けなければならないと思った」と決意をにじませた。 県職員(7月に死亡)が斎藤氏のパワハラ疑惑などを告発した文書問題については「皆さんにご心配をお掛けして申し訳なかった」と謝罪。「自分自身を見つめ直し、職員や議員の皆さんともっと丁寧に自分の言葉で対話することが必要だった」とし、「反省すべきところは反省し、あらためるべきところはしっかりあらため、良い県政を行いたい。もう1回チャレンジさせてもらいたい」と聴衆に呼び掛けた。さらに「厳しい戦いです。『斎藤か、斎藤以外か』と言われている。私は絶対に負けるわけにはいかない」と声を張り上げた。 斎藤氏を応援するSNSの情報で演説会場を知ったという神戸市灘区のパート勤務女性(43)は、「斎藤さんは今までの知事とは違う。これまでも兵庫のためにがんばってきたし、これからも引き続きやってもらいたい」と強く希望。同県尼崎市の男子大学生(23)は「今まで報道を見続けてきたが、途中で見方が変わった。パワハラが本当だったら、知事を辞めずに表に立って真摯な受け答えはできないのではと9月ごろ思った。今は応援している」と明かした。 通り掛かった同市中央区の男性会社員(59)は「県政が大混乱し、職員が亡くなったことについて、斎藤氏は最後まで結果責任を取らなかった。トップのあり方として許されない。節約したと言うが実は福祉の予算を削っていたり、権力者がやろうとしていることが実際に県民にとって良いことか、よく考えないといけないと思う」と話した。
ラジオ関西